セミシングルのベッドを検討されていて、寝るのに狭すぎないか、寝具はどう選べばいいのかお悩みではないでしょうか。
この記事では、セミシングルの寸法、寝心地(睡眠時の窮屈さ)、寝具について情報を整理してご紹介しています。
1.セミシングルの寸法と睡眠時の窮屈さ
①セミシングルは幅の寸法が最も小さいベッド
セミシングルのサイズつまり幅の寸法は、80㎝~85㎝。
そのうちよく見かけるのは、80㎝、83㎝、85㎝です。
㎝単位で定まった規格がないのが実情です。
②体ははみ出ないが腕の先が出ることも
日本人の肩幅の平均サイズは、成人男性が45㎝、成人女性が40㎝と言われます。
ベッド幅の80㎝までにはまだ余裕がありほとんどの人にとって「寝たらそのまま体がはみ出る」ということはなさそうに見えますが、先にはみ出るのは腕になります。 肘より先の前腕や手ですね。
踏まえて、日常的に寝るベッドの最低サイズの目安は、肩幅プラス40㎝(左右20㎝ずつ)とされています。
また、左右20㎝ずつ以上の余裕は寝返りを打てる目安でもあります。
80㎝幅に寝る場合は、肩幅40㎝以下までの小柄な人に向いているということになります。
③転落はしづらいものの、危険性は比較的高め
寝相が悪いと転落する可能性があります。
寝相も順応(環境適応)できれば基本的には転落することはないのですが、小さい子供や高齢者の場合は転落の危険がありますので避けることをおすすめします。
④寝返りは腰を浮かせてその場でクルっと
セミシングルは、寝返りが打てる最低限のサイズになります。
寝返りの打ち方は、他のベッドサイズと比較すると分かりやすいかもしれません。
まず、幅(寸法)の目安はそれぞれ
- セミダブル…仰向けに寝て左右両方にそのまま寝返りが打てる幅
- シングル…仰向けに寝て左右片方だけにそのまま寝返りが打てる幅
- セミシングル…仰向けに寝て左右どちらにも寝返りが打てない幅
です。
では実際の寝返りはどうしているかというと
- セミダブル…左右両方にそのまま寝返りを打つ。だた寒いシーズには掛け布団をずらさないように一旦腰を浮かせて体の軸を変えずにクルっと寝返りを打ちます。
- シングル…端(左右どちらか)に寄って仰向けになり片方だけゴロン、とはなりません。真中に寝て左右ともに一旦腰を浮かせての寝返りとなります。
- セミシングル…真中に寝て左右ともに一旦腰を浮かせて寝返りを打ちます。
実態を見ると、セミシングルだけ特殊な寝返りを強いられるわけでないことが分かります。
睡眠時の窮屈さのまとめ
まず、寝心地を大きく左右するマットレスの硬さや使用感は他のサイズと特に違いがありません。
一方で、ベッドの幅が狭いと防御反応がはたらくことが原因で、眠りが浅くなる傾向があります。
防御反応がはたらくタイミングは次の3つが考えられます。
- 寝返りで腰を浮かした時
- 仰向けで少し広めに腕を広げたときなど前腕や手先がベッドから出ると無意識に浮きを感じます。
- 体が左右どちらか端にずれマットレスの周囲の柔らかいゾーンに体重がかかったとき無意識に転落の危険を感じます。
ハッキリ目が覚めたり、転落したりはしないものの、眠りの質を少し犠牲にした寝心地感になります。
2.寝具の選び方
①シーツ(ボックスシーツ)やベッドパッド
シーツやベッドパッドはどうするかというと、セミシングル用のものを使います。
セミシングル用はシングル用に比べると数が少ないのは事実ですが、探すのに苦労するほどではありません。特にネット通販で探せばすぐに見つかりますので安心してください。
②掛け布団
セミシングル用の掛け布団がピッタリなものの、シングルサイズを使っても問題ありません。
見た目にも変でもありません。
掛け布団も掛け布団カバーも買い替えるとなると追加の出費になるだけでなく将来的にも融通が利きづらくなるため、お手持ちのシングル掛け布団をお使いください。
もし、左右の片方を壁にくっ付けてベッドを設置されていると、掛け布団の左右バランスが崩れて壁の無い方向に掛け布団が落ちやすくなるかもしれません。
そのときは、
- 基本に忠実に通気性確保のためにベッドを壁から10㎝以上離す
- 壁の無い側に布団落下防止用のベッド柵を後付けする
のどちらかを試してみてください。
まとめ
セミシングルのサイズ感は、まず肩幅40㎝以下の小柄な人向き。
寝心地はマットレス自体には問題がなく他のサイズと違いがありません。
でも、寝床の窮屈さの面では、様々な防御反応がはたらくことで、眠りが浅くなることも。
寝具は、ネット通販ではセミシングル用のものが簡単に手に入ります。
ボックスシーツやベッドパッドはセミシングル用を推奨しますが、掛け布団はシングル用でも問題ありません。
お手持ちのものでぜひ試してみてください。