ベッドサイズを「一覧」で見られる『サイズ表』をお探しではないでしょうか。
大きさを比較しながら把握するためには、たしかに「表形式」が有効ですよね。
ベッドのサイズ表は2種類あります。
まず1つは、幅寸用… シングル、セミダブル、ダブル…
もう1つは、丈寸用… 標準、ショート、ロング…
この記事では、これら2つのサイズ表をご紹介しています。
はじめに、共通の注意点が、2つだけあります。
注意点1.ベッドサイズは『フレーム』ではなく『寝床部分』の寸法
「ベッドサイズ」を文字通り受け取ると、「ベッドフレームの大きさ」がイメージされるかもしれません。
でも実際には、基本的にベッドサイズとは、『寝床部分』のサイズを指します。
注意点2.呼称や寸法はあくまで目安。また業界内での統一は不完全
ベッドサイズは、マットレスメーカーのサイズ展開に連動することが多いです。
そのため、呼称と寸法の対比は、ある程度は、そろっています。
ただ、メーカーごとの定義が異なる場合がありますし、また、折りたたみベッドやソファベッドのように、商品ごとに寝床のサイズ設計が異なる場合もあります。
サイズ表を見るときには、あくまで目安として捉えてください。
サイズ表① 幅寸用
呼称 | 幅寸
(慣習) |
幅寸
(20㎝刻) |
人数
目安 |
部屋
目安 |
---|---|---|---|---|
セミシングル | 85㎝ | 80㎝ | 1人 | 6畳以下 |
シングル | 97㎝ | 100㎝ | 1人 | 6畳 |
セミダブル | 122㎝ | 120㎝ | 1人 | 6畳以上 |
ダブル | 140㎝ | 140㎝ | 1~2人 | 7畳以上 |
ワイドダブル | 154㎝ | 2人 | 寝室 | |
クイーン | 170㎝ | 160㎝ | 2人 | 〃 |
キング | 194㎝ | 180㎝ 200㎝ |
2人+α | 〃 |
各サイズについて
セミシングル
多いのは、80㎝、85㎝。
寝返りができる最低限のサイズ(参考:70㎝幅のB寝台よりは少し広い)。 コンパクトなため特に狭い部屋で重宝されます。
子供部屋や女性の一人暮らしにも。
シングル
多いのは、97㎝、98㎝、100㎝。
仰向けに寝て左右片方だけにそのまま寝返りが打てるサイズ。 実際には真中に寝て、左右とも少しだけ体(腰)を浮かせたり、体勢を整え直しながらの寝返りとなります。
例えば、1Kでの一人暮らしであれば、6畳に適しています。
また、寝室なら6畳でも2台置けます。
セミダブル
ほとんどが、120㎝。
仰向けに寝て左右両方にそのまま(体を浮かさずに)寝返りが打てるサイズ。 ベッドから落ちるという防御反応がはたらかないのでしっかり休めます。
例えば、1Kでの一人暮らしでは、6畳だと一人暮らしの場合には部屋の空間が少し窮屈に感じるかもしれません。
ダブル
ほとんどが、140㎝。
セミダブルより一回り大きいサイズ。 「ダブル」という呼称から誤解されやすいのですが、アイスクリームと違って、シングルの2倍よりもだいぶん小さいです。
2人で寝られない事はありませんが、お互いの振動が伝わりやすかったり、掛け布団2つは載せにくかったりとストレスが少なくありません。
例えば1Kでの一人暮らしだと7畳以上に適しています。
他には、長身の人が幅を活かして斜め向けに1人で寝る場合にもよく用いられます。
ワイドダブル
多いのは、154㎝、150~160㎝。
何とか2人で寝られるサイズ。 寝る専用のいわゆる寝室に適しています。
クイーン(=セミシングル×2)
多いのは、160㎝、170㎝。
2人で寝るのにピッタリのサイズ。 セミシングル2つ分のため1人あたりのサイズが狭めですが、左右片方は落ちる心配がないことから、1人でセミシングルに寝るよりも余裕を感じるかもしれません。
基本的には、家具が少なくスペースに余裕のある、いわゆる”寝室向け”ですが、1K二人暮らしでも置けなくはありません。
キング(=シングル×2)または(シングル+セミシングル)
多いのは、194㎝、180㎝。
2人で寝るのに余裕のあるサイズ。 小さい子供と3人で寝るのにも適しています。
マットレスは、1枚ものよりも、2枚を組み合わせたものが主流になります(97㎝×2枚や、100㎝+80㎝など)。
また、連結ベッドを選んでおけば、将来シングルベッド2台に分割して使うこともできます。
基本的には、家具などが少ない、スペースに余裕がある部屋(例えば寝室)向けです。
サイズ表② 丈寸用
呼称 | 丈寸 | 身長目安 |
---|---|---|
ショート丈 | 180㎝ | 165㎝迄 |
標準丈 | 195㎝ | 180㎝迄 |
ロング丈 | 205㎝ | 190㎝迄 |
ベッドサイズの選び方
まずは、暮らし方を確認する
理想のベッドを選ぶためにはまず一番に、今と数年先の将来までの家族構成や生活スタイルを見据えて、自分にはどのサイズが合っているのかを考えることが大切です。
何人でどんな部屋に住み、どういう寝方をするのか、それは、今のままか、それとも変わっていくのか、そして、いつまでそのベッドを使い続けるのか。
(一人暮らし、夫婦二人、家族みんなで、子供の一人部屋に、来客用として、…)
いくつかのパターンが思い描けていると、優先順位が付けやすくなるはずです。
着目すべきベッドサイズは、「寝床」と「フレーム」の2種類
ベッドは暮らしへの影響が大きい家具の1つです。
人生の3分の1は寝て過ごしますし、また、起きていてもベッドが視界に入る部屋で過ごす時間も相当長いと思います。
マットレスなど寝床の大きさと、ベッドフレームの大きさは異なることがあります。
就寝環境をよくするためには寝床の幅や丈が、そして、起きて過ごす部屋の環境をよくするためにはベッドフレームの幅や丈が、ベッド選びの重要な条件になってきます。
ベッド寸法と部屋への配置について
フレームとマットレスのサイズ
(参考:6畳に部屋と垂直方向に配置)
基本的には、ベッドフレームの内寸と、マットレスのサイズを合わせます。
また、ベッドフレームとマットレスがセットで販売されている場合は問題ありませんが、バラバラに購入される場合は、㎝単位でのチェックが必要です。
特に、「落とし込みタイプ(※)」のフロアベッドの場合は、フレーム内寸よりも大きいマットレスを買ってしまったら、使うことさえできないので要注意です。
逆に、敢えてサイズをずらすベッドもあります。それは「ステージタイプ(※)」床板のベッドです。
効率的に部屋に収まる必要がありますので、こちらも正確な寸法を知ることが大切です。
ベッドを配置するときの寸法上の注意点
(参考:6畳に部屋と垂直方向に配置)
壁にピッタリ付けず10㎝程度離しましょう。
ベッドサイドを壁にピッタリくっ付けてしまうと、通気性が悪いだけでなく、ベッドメイキングがしにくくなったり、また、寝ている時に掛け布団が壁と反対側にかたよって、落下しやすくなります。
また、2台を並列に配置する場合には、50~60㎝の間隔を空けます。
これは、ベッドへの出入りだけでなく、ベッドメイキングのためにも必要なスペースです。
もし、ベッドをコンパクトに収めたい場合には、ヘッドレスベッドを選ぶことも一つの手です。
まとめ
ベッドサイズを選ぶには、まず、今と数年後までの暮らし方をイメージした上で、快適に寝られるようマットレスの幅と丈を決めます。
次に、通気性や部屋の動線を踏まえて配置を考え、ベッドフレームの幅と丈を決めます。
サイズの呼び名や寸法には、バラツキや例外があることに注意しながら、候補に挙がった商品のスペック欄に記載された、寸法を㎝単位で是非ご確認ください。
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