3畳寝室にベッドは置ける?|配置は一方向&サイズはセミダブルまで

狭い部屋のベッド

例えば、一人暮らしの賃貸探しで1LDKを希望していて、もし寝室の広さが3畳しかない場合、ベッドは置けるのか?どのサイズまでOKか?最適なレイアウトは?…といった心配はありませんか。

確かに、LDK側を活動スペースとし、もう一つの部屋を就寝専用として使うスタイルはとても人気です。

たとえば、来客があっても寝具が見えない、調理時など生活のにおいが寝具に付きにくい、そして、活動と就寝の区別を明確に切り分けられる、などメリットは意外と大きいもの。

そのもう1つの部屋について重要なカギがあるとすれば、それは『ベッドが置けるかどうか』ですよね。

結論、ほとんどの3畳の寝室で(ベッドメンテナンスのためのスペースを考えても)セミダブルが充分置けます。 ただし、配置の方向が部屋とベッドの長辺どうしが平行であることが条件です。

この記事では、必要スペースの見積もり方、配置できるベッドのサイズと向きについて、5つのレイアウト図面を用いながらご紹介しています。

 

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[第一章]3畳の部屋にもいろいろある

江戸間3畳の部屋

上の画像は、3畳部屋の目安、江戸間の畳を3枚敷いた和室です。

ただこれは、3畳部屋の寸法を表す、規格の1つにすぎません

まず、畳一畳の大きさは地方によって異なり、京間が191㎝、中京間が182㎝、江戸間が176㎝、と東に行くほど小さくなります。

この記事では、この中で一番シビアな江戸間を選んで、これをベースにレイアウトを描くことにしています。

画像の江戸間3畳部屋は264㎝×176㎝

次に、例えば畳を敷く必要のない洋間などでは、面積だけが“3畳”であって、縦横比率が異なったり、場合によっては複雑な形をした部屋もあるのです。

仮に3畳部屋が正方形なら215×215㎝

 

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[第二章]3畳の部屋にベッドを配置するための必要スペースの見積もり方

3畳という狭い部屋にベッドを置くわけですから、寸法はある程度厳格に見積もる必要があります。

ここで必要スペースを見積もるには、3つのサイズを知る必要があります。

それは、①部屋のサイズと、②ベッドのサイズ、そして、③空けておくべき周辺スペースのサイズ、の3つです。

①部屋のサイズを正確に測る

部屋の内寸を測る

まず、スタートは、正確な内寸を知る事から。

部屋の中で「出入口の」や「クローゼットの中折れ戸」といった可動物、そして、「壁の角から浮き出た柱」などにも着目しながら、メジャーを使って、実際に測って図面に書き込むことが大切です。

※)不動産屋さんからもらった図面上の数字だと、例えば壁の厚みの中心から中心までの距離を表すことが多い。

 

②ベッドのサイズはフレームの「幅寸」と「丈寸」両方に注意

ベッドフレームの採寸

ここで必要なベッドのサイズとは、マットレスではなくフレームのサイズ(幅寸と丈寸)です。

3畳など狭い部屋に置く場合は特に「丈寸」に注意。例えば(画像の様に)もしヘッドボードとフットボードがあれば、それぞれの厚みが丈寸に影響します。

 

③ベッドの周りには空けておくべきスペースもある

美しいベッドメイキング

ベッドの周りに空けて置くスペースが2種類あります。

1.壁に沿って配置するときに、通気性を確保し、掛布団の落下を防ぐ目的で、壁から約10㎝離します

2.ベッドに出入りしたり、ベッドメイキングするためのスペースとして、ベッドサイドの片方を約50㎝空けます

※)もしベッド下に引き出しが付いている場合は、人が屈むスペースも含めて約100㎝程度を見込みます。

狭い3畳に置く場合は、引き出し付きベッド や チェストベッド はあまり得策ではないとも言えますね。

狭いスペースにベッドを置くとき、もし収納との両立を考えるのであれば、跳ね上げベッドがおすすめです。

もしかしたら耳慣れないかもしれませんが、ご参考までにこのようなベッドです。

大物・長物・いびつな形の物も入れられるまるで倉庫のような使い勝手。

全体が見渡せるので押し入れよりも便利。 ガスシリンダーにより開閉ラクラクですから、使用頻度の高いものまで収納できます。

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[第三章]3畳寝室に適したベッドの大きさと配置方向

江戸間3畳の部屋

実際には、部屋の内寸を測らずに正確なレイアウトを描くことは不可能です。

とはいえ、測る前にベッドを選び始めたいこともありますよね。

そこで、測る前でも勘所や目安がつかめるように、この後4つのレイアウトでは、江戸間3畳を前提にベッドを配置していきますね。

 

①【最小ベッド】極力小さいベッドを選ぶと3畳でも余裕の空間

3畳にSSショート丈(S標準丈と)

まず、「狭い部屋には小さいベッドを」という発想から始まるかと思いますので、上のレイアウトに表してみました。

たしかに、小さいベッドを選ぶことで、3畳間にベッドを置いても空間に余裕が生まれることが分かります。

最も幅の狭いベッドは、セミシングル(約80㎝幅)。肩幅40㎝以下の人に適しています。
最も丈の短いベッドは、ショート丈(約180㎝丈)。身長165㎝以下の人に適しています。
※)寸法は目安です。実際にはメーカーや商品ごとに違いがあります。

ただし、身長が比較的低い場合や、体が小柄な人、寝相がいい人、といった条件が付きます。

寝る専用の部屋であれば、寝床を窮屈にしてまで、余裕のスペースは必要ないかもしれませんね。

 

②【ベッドの向き】たとえショート丈ベッドであっても部屋と垂直に配置できないので要注意

3畳にベッドを垂直配置

配置の方向には2通りあります。部屋とベッドの長辺それぞれが『平行な』配置と『垂直な』配置です。

ベッドの長辺は、最も短いショート丈のヘッドレスベッドでも、約180㎝あります。

上のレイアウト図のように、もし、江戸間であれば、垂直には配置ができません

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※)京間(191㎝)や中京間(182㎝)の場合なら、ショート丈であれば垂直に置くこともできます。

でも、壁との間に十分な余裕を取らずに、無理して配置することはあまりおすすめしません。

というのも、通気性が悪いだけでなく、ベッドを容易に動かすことができないことから、ベッド下を掃除する頻度が格段に落ちることが予想されるからです。

 

③【最大ベッド】3畳寝室には押し込めばクイーンまで置ける

上のレイアウト画像で、3畳にはどのサイズ(幅)までなら大丈夫か、配置してみました。

部屋とベッドを平行に配置する前提としたとき、クイーンまでは入り切ります

 

ただし、もし長さや面積が収まったとしても、他に注意いただきたい点があります。

それは、大きなベッドを搬入するために必要な十分な間口があるかどうかです。

※)3畳だと、上の画像のような広い間口は少ないのが実状。

そこで、もし間口が狭い場合には、部屋の中でベッドを組み立てる方法もとれます。

でも、あまり大きなベッドだと、組み立てるとき部屋の中で身動きが取りにくいかもしれませんね。

合わせてチェックしておいてください。

狭い部屋にベッドを置く場合には、組み立てたり動かしたりが簡単な事も、ベッドを選ぶ重要な基準になります。

そんなときには、脚付きマットレスがおすすめです。

分割型のものもありますので、掃除をまめにしたい人はチェックしてみてください。ご参考までにこのようなベッドのことです。

ヘッドボードが無くて極限までにシンプルなベッド。

ベッドの側面が四方ともふかふかなのも狭い部屋向きですね。

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④3畳寝室にはセミダブルまでが現実的

3畳間にはセミダブルまでがベスト

では、現実的なベッドサイズは?というと、セミダブルまでが妥当です。

上の画像では、セミダブル(SD)のベッドサイドには、壁まで46㎝のスペースが空いていますので、ベッドメイキングもスムーズです。

セミダブルは、一人で寝るときには左右にスムーズに寝がえりが打てるなど、熟睡をサポートしてくれるサイズです。

また、友人や恋人が泊まりに来たときには、一緒に寝られるギリギリの広さでもあります。

寝具をもう1セット用意しなくても済むので、省スペースかつ経済的ですね。

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[第四章]もし3畳寝室にベッドを二つ置きたい場合

正方形の3畳部屋にSSショート丈二つ

来客が多い人や、同棲しているカップルは、ベッドを二つ置きたいということも。

でも、基本的には、3畳にはベッド2台置くことは難しいと思います。

上の画像は「何とか二つ置いてみた」パターンです。

条件が3つ、①部屋が正方形(215×215㎝)、②ベッドはセミダブルのショート丈、それでも、③ベッド間が35㎝しかなくて通り道が窮屈であることが分かります。

もし、畳ベースの部屋(長方形)でしたら、二人用には、ダブルベッドを一つ置かれることをおすすめします(注:ドアが内開きでないことが条件)。

 

[第五章]3畳寝室にぴったりの収納付きベッドおすすめ3選

引き出しは横のスペースが必要

3畳の寝室にベッドを置くと、他に収納家具を置くスペースがとれないことも。

そこで、まず第一のおすすめは収納付きベッド。

とはいえ、ベッド下の引き出しだと、3畳部屋では横方向の出し入れが窮屈。

そこで、ベッドサイドに引き出し用のスペースを用意する必要のない『跳ね上げ式ベッド』を特におすすめします。

おすすめ1)日本製 ガス圧 跳ね上げ式ベッド

『日本製の【ガス圧】跳ね上げ式ベッド』はこちら ≫

大物・長物・いびつな形の物も入れられるまるで倉庫のような使い勝手。

また、ガスシリンダーのサポートにより開閉ラクラクですから、使用頻度の高いものまで収納できます。

中でもセミダブルの収納力は抜群。これでもし、他の収納家具を1つ減らせば、寝床はゆったりかつお部屋はスッキリ、一石二鳥ですよ。

▲『日本製の【ガス圧】跳ね上げ式ベッド』を見てみる

 

・・・そしてもし、大容量収納付きだと、お部屋の圧迫感に抵抗のある人や寝床が高すぎるとお感じになる人にはこちらがおすすめです↓

おすすめ2)脚付きマットレス 【一体型】

『脚付きマットレスベッド』はこちら ≫

ヘッドボードが無くてコンパクト。

そして、ベッドの側面は四方ともふかふかマットレス。狭い3畳部屋でもし足をぶつけても大丈夫ですね。

脚の長さは別売りの脚があれば変更可能。 腰掛けやすい高さや、収納しやすい高さに調整できます。

▲『脚付きマットレスベッド』を楽天で見てみる

 

おすすめ3)上乗せタイプ【宮付き】すのこフロアベッド

上乗せタイプフロアベッドはこちら ≫

最も背の低いベッドといえば、ベッドフレームが床にべったり付いた形のフロアベッド

ただ、一般的なフロアベッドだとフレームの内側にマットレスを落とし込むため、マットレスの裏側が窮屈、周囲のすき間にホコリがたまりやすい、そして、マットレスを持ち上げにくく、衛生を保つのが大変です。

そこで、マットレス上乗せタイプ。 すのこの床板の下には空間があり、マットレスを少しずらしたり浮かせるだけで簡単に通気性を確保

また、足を挟む危険が少ない点や、シーツの取り替えがラクなの点もメリットですよ。

▲上乗せタイプフロアベッドを見てみる

 

まとめ

3畳寝室にベッドを置けるか知りたいときには、まずは内寸を正確に測ることから始まります。

でも、その前におおよその目安を知りたい場合には、上のレイアウト図を参考にしていただけるのではないでしょうか。

丈寸はショート丈と標準丈、どちらも置けますが、配置方向はどちらの場合も部屋とベッドを『平行』に。

そして、ベッドサイズは、無理やり置くならクイーンまで。

でも、衛生的にストレスなく使うためには、セミシングル・シングル・セミダブルの3つをおすすめします。

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