初めてのワンルーム一人暮らし。 決めたばかりの賃貸の間取りと、置きたい家具から、新しい生活を想像しながらレイアウトを考えることは、ワクワクしますよね。
その反面、狭い部屋でベッドを使うとなると、窓やベランダ、配線パネル、そして、エアコンの位置によって影響を受けるため、案外難しいもの。
「ベッドの配置を考えるにあたって、どこから手を付けていいか?」…と、お悩みではありませんか。
そこでこの記事では、『部屋の大きさによらずベッド配置に共通するチェックポイント』を整理してみました。
3つの視点から、意外と気づきにくい12個の影響と対策をご紹介します。
採寸の次に考える3つの視点とは
家具の配置のために、まずは部屋の採寸です(ドアや扉や柱にぶつからないように…など)。
そして、その次のステップとしては、3つの視点が重要です。
A.窓際に平行に置くか窓を避けるか
B.壁の配線パネルと家具の位置関係
C.エアコンの下を避けるかどうか
視点A.窓際に平行に置くか窓を避けるか
まず、大きいのは、「ベッドの向き」「窓との位置関係」。最もレイアウトを大きく左右します。
基本的には、ヘッドボード付きのベッドを使い、窓に頭側を向けて、光や冷気の侵入を防ぐのが王道です。
とはいえ、様々な理由で、「窓際に」「窓と並行して」ベッドを配置せざるを得ないケースもありますよね。
そんな場合には、次のような7つの影響があります。
対策もあわせて是非参考にしてみてください。
影響1.結露による湿気
二重窓や断熱窓でなければ、冬は窓の内側に結露が発生します。
もし窓に沿ってベッドの側面を近づけていると、マットレスにカビが付く原因となります。
寝汗の発散が充分できないどころか、掛け布団やマットレスが湿気を吸ってしまうからです。
<対策例>
- ベッドを窓際から30㎝以上離す
- 結露防止シートを窓に貼る
- こまめに換気をする
影響2.夏は暑く冬は寒い
室内の温度が変化する要因の大半は、窓から出入りする熱によります。
もし窓に沿ってベッドの側面を近づけいていると、夏には日が昇るにしたがって暑さが増し、冬にはたとえカーテンを閉めていても、すき間から冷気が入り込み寒さが増すでしょう。
<対策例>
- ベッドを窓際から30㎝以上離す
- 断熱シートを窓に貼る
- 断熱ボードを窓際に置く
- 長め・厚めのカーテンを設置する
影響3.天日干し効果
通常マットレスは重くて大きいため、敷布団のように簡単には天日干しをすることはできませんが、もし窓に沿ってベッドの側面を近づけて置くと日常的に天日干しができます。
<窓際に置かない場合の対策例>
マットレスは特に『裏面』を定期的に通気させることが大切です。
影響4.ベランダに洗濯物を干す通り道
一人暮らしの人にとって、ベランダに向かう通り道とはつまり、部屋の主動線ですね。
そして、窓の先はベランダになっているのが一般的。
もし、ベッドの側面を窓際に沿って配置すると、ベランダに向かう通り道をふさいでしまいます。
小さなストレスかもしれませんが、日常のことですので洗濯が億劫になってしまうかもしれません。
<対策例>
- ベッドカバーを使う
- ベランダではなく、浴室乾燥機を使う
- 上を歩けるよう低くて丈夫なベッドを使う
ベッドの上を歩けるおすすめ→【棚付き】フロアベッド
このベッドは『マットレス落とし込みタイプフロアベッド』といい、最も寝床の位置が低い形状です。
しかも構造上、マットレスの重みが、サイドフレームに載りません。
マットレスの下は薄手のすのこだけですので、少しくらいならベッドの上を歩いて通り過ぎても問題ありません。
影響5.窓側には寄り掛かれない
ベッドの上に腰掛けて、本を読んだりテレビを見たりされる方にとっては、背もたれが重要ではないでしょうか。
ベッドの片サイドが、「壁」であれば、もたれかけることができますが、もし「窓」であれば、もたれるのには不向きです。
<対策例>
- クッション付のヘッドボードを選ぶ
- リクライニング付のベッドを選ぶ
影響6.地震でガラスが割れる危険
強い地震が起こると窓ガラスが割れることがあります。
もし窓の近くにベッドの側面を近づけいて寝ていると、ガラスの破片が心配です。
<対策例>
- ガラス飛散防止フィルムを貼る
- カーテンを閉めて寝る
影響7.防犯上の危険
特に1階の場合など、悪意があれば外から部屋の中をうかがい知ることができます。
窓から丸見えの位置にベッドがあると、就寝・起床の時刻などを知られてしまう恐れがあります。
<対策例>
- ベッドを窓際から30㎝以上離す
- 窓目隠しシートを貼る
- カーテンをキチンと閉めて寝る
視点B.壁の配線パネルと家具の位置関係
配置を考える上で、早い段階で、配線パネルの位置を確認することをおすすめします。
間取り図面に載っていないこともありますので、気付くのが遅くなりがちだからです。
ベッドだけでなく他の家具も含め、買ってからでは遅いので、ご注意ください。
影響8.枕元のスマホ充電
枕元でスマホを充電したい場合、コンセントが必要です。
たとえコンセント付きのベッドであっても、当然電気の供給が必要です。
つまり、ヘッドボードの裏側まで、電源を引っ張ってこなければなりません。
<パネルから遠い場合の対策例>
- 長いコンセント延長コード(10m以上のものも市販されています)。
影響9.TVの置き場所
TVアンテナの差込口の位置によっては、ベッドよりも先にTVボードの配置が決まります(電話器、LANターミナルアダプタも同様)。
それによって、ベッドの置き場所が制限されることも。
<対策例>
- TVアンテナケーブルは長いものを使うか、延長する。
- TVボードを使わない(TVは壁掛け)ことで、ベッド配置の自由度を高める
視点C.エアコンの真下は避けるかどうか
ベッドを配置するときには、基本的には、エアコンの下を避けた方がいいです。
ただ、狭い日本、簡単んはいかないことって多いですよね。
もしエアコンの下にベッドを置くなら次のような3つの影響がありますので、対策も含めて参考にしてみてください。
影響10.冷風・温風の直接あたる
エアコンの下にベッドを置くと、冬には寝る前に寝具を温めておくのに有効です。とはいえ、寝ているときに冷風や温風が直接当たりやすくなるのが難点です。
<対策例>
- 寝る前にエアコンの羽の方向を調整する
影響11.エアコンの掃除
エアコンの下にベッドを置くと、エアコンを掃除するときにホコリや汚れやカビがベッドに降り注がないか心配です。
<対策例>
- ベッドを新聞紙で覆って掃除する
- 掃除するときはベッドの位置をずらす
ベッドの位置をずらしやすいおすすめ→【分割型】脚付きマットレス』
このボトムベッドは軽くて動かしやすい「脚付きマットレス」。 中でも『分割型』ですから小回りが抜群。
もしベッドの周囲に物があって部屋が窮屈な状態であっても、それらを退ける量も半減します。
エアコンの掃除だけでなくベッド下の掃除も、丁寧かつ時短でできるのでおすすめですよ。
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影響12.エアコンの落下・水漏れの危険
エアコンは、地震(縦揺れ)で落下したり、故障で溜まった湿気が漏れ落ちることがあります。
(まあ、可能性はかなり低いので、心配しすぎない方がいい、とも言えますが…)
<対策例>
- エアコンの真下は枕側にしない(足側にする)。
- ベッドカバーや掛け布団でマットレスを覆う。
まとめ
一人暮らしに最適なレイアウト設計。
家具を購入したり搬入したあとで、後悔はしないために、まず最初に、ベランダ窓、壁の配線パネル、エアコンとの位置関係やその影響、そしてできる対策はないか、ぜひチェックしてみてください。
そして、これら12個の影響や対策を念頭に、家具の配置を考えましょう。
一人暮らしの暮らしやすさ(どんな家具が置けるか、動線や圧迫感など)については、こちらに詳しくご紹介しています。
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