「マットレス直置き」をおしゃれに~すのこを使わないカビ予防とは

快眠熟睡清潔安全なベッド

「マットレスをフローリングに直置きにしようか…、どうせなら快適でおしゃれに使いたいな…」と、情報をお探しではないでしょうか。

家具屋の店員さんは口をそろえて「マットレスの直置きはおすすめしない。カビますよ。ベッドフレームがお嫌ならせめて『すのこ』を敷いてください…」とアドバイスをくださいます。

でも、すのこを敷いたら、その時点で、マットレス直置きではなくなってしまいますよね。

 

マットレス直置きの目的が、たとえ「インテリアデザイン重視」でなかったとしても、「見た目」も「日々のお手入れ方法」もスマートにしておきたいもの。

 

そこでこの記事では、「すのこを敷く」を除いて、カビ予防の方法をご説明します。

また末尾にて、マットレス直置き以外の方法もあわせてご紹介していますので、比較検討の材料としてぜひ参考にしてみてください。

 

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マットレスを直置きにするメリット(=目的)の確認

マットレスを直置きするメリットについて、お客様のご意見を改めて集約してみましたところ、主に次の5種類に集約されます。

1)「シンプル」「低い目線」がインテリアデザイン的におしゃれ
2)一緒に寝る子供やペットの安全対策として
3)ロフトなど天井が低い部屋で使いたい
4)ベッドフレームの耐荷重を気にしなくていい(過去にすのこの床板を割った等)
5)ベッドフレームを買わなくて済むので安上がり

いかがでしょうか。複数当てはまったり、逆に、他にもあるかもしれません。

 

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マットレスを直置きにするデメリット

反対に、マットレスを直置きするデメリットを集約すると、主に次の3種類でした。

1)湿気・湿りによるカビが心配
2)寝ている間にホコリを被りやすい
3)冬、寒さを感じやすい

中でも、どうなるのかが予見しにくく、また、事後対応が取りにくいことから、『1)湿気・湿りによるカビが心配』との声が最も大きいようです。

 

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カビの原因は、カビの胞子自体と養分(飲食物)

カビの原因全体像(湿気だけではない)

カビの原因は、カビの胞子と、カビの養分(飲食物)です。

食べ物は、人間の食べるものはもちろん、皮脂や毛髪、ダニの死骸、つまりハウスダスト全般です。

もちろん、湿度が高く湿気が逃げにくい環境でのカビ繁殖リスクは高まりますが、たとえ「湿気」が多くても、カビの胞子や食べ物が無ければ繁殖しないということでもあります。

 

マットレス直置き特有の原因は、1に結露、2に通気性の悪さ

マットレス直置きの場合には、まず「結露の出来やすさ」が問題。 次に「通気性の悪さ」が問題になります。

真っ先に「通気性の悪さ」に目が行きがちですが、その前に「結露」がポイントです。

「結露」とは、夏に冷えたビールをグラスに注ぐと表面に水滴が付くアレです。 また、冬になると窓ガラスに絵や文字が書けるアレです。

結露によって、湿気が増えるのではありません。「湿気が水滴に変わること」がくせ者なのです。

結露のメカニズム

空気中に溶けた湿気(=気体)は、温度が下がると飽和して水滴(=液体)に変わることがあります。

なぜなら、空気1立方メートル当たりに含むことができる水分(湿気)は、30℃では30.3g。対して、0℃では4.8gと約6分の1に。

たとえば、湿度50%の30℃の空気が0℃に冷やされると、30.3g×50%-4.8g=10.4gが水(水滴)に変わるのです。

マットレスの結露

さて、マットレスの上面で出来た『体温30℃以上の人間の寝汗』が、マットレスの底面でフローリングで『0℃に冷やされる』と、上のメカニズムの例と同様、マットレスの底面付近(内にも外にも)に水滴が付きます

ベッドフレームがあれば結露が起こりにくく、つまり湿気も気体のまま。 であれば、簡単に逃がしてやることができても、水滴(液体)に変わってしまったら、たとえ通気性が良くてもマットレス周辺にとどまり続けます。

 

先ほど「カビの原因と対策は湿気だけではない」と言いましたが、マットレス直置きの場合に、対策の中心となるのは、やはり湿気&水滴対策になります。

 

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効率的なカビ予防策

カビの原因や、生活環境、そして、使ってみて見え始めた兆しによって、効果的なカビの予防策は異なります。

その時々の状態に合わせて、時間的にも金銭的にもなるべく負担がかからないものをぜひ選んでみてください。

A.カビの胞子自体と、養分「ハウスダスト」を減らす

1.シーツの交換が効果的

洗濯時用の替えがあると便利です。

2.ベッド周辺に掃除機をかける

シーツ交換の頻度が低い時には、シーツの上から掃除機を掛けるのも有効です。

 

B.「湿気」を「水滴」に変えさせない予防策と、事後対策

結露の原因は、マットレスの上面からの寝汗と、底面からの冷気によるものですから、それぞれ止める手段を紹介します(B-1,2)。

また、湿気や水滴ができてしまってもカビが繁殖する前に対策を打つことが大切です(B-3)。

B-1)マットレスの「上面」からの「寝汗」をストップ

1.上面からの湿気を、「上面」で止めるなら、ベッドパッドで工夫ができます。 少し値段が高いですが、「羊毛」のものがおすすめです。 冬暖かいだけでなく、寝汗をよく吸い取り、乾きも早いので夏の使用感も快適です。

2.上面や側面からの湿気を、「底面」で止めるなら、除湿シートを使います。

上面で止めるのは、寝汗の多い人向け、底面で止めるのは、部屋の湿度が高い人向けです。

B-2)マットレスの「底面」から「冷気」をストップ

断熱シートを使います。 弾力があって熱伝導性の低いポリエチレンを、アルミフィルムで覆った厚さ数ミリのものが主です。

ホームセンターでシングルサイズで1,000円程度と安価(100均でも可)です。

B-3)「湿気」は逃がし、「水滴」は乾かす

1.布団乾燥機を掛ける。

掛け布団がある時期にしかできないのが難点です。

2.三つ折りマットレスにして、立てかける

マットレスの上にある寝具を外す必要があるのが難点です。

3.マットレスの底面を浮かせて、風を送る

浮かせる方法は、マットレスの四隅(または二隅)に10~15㎝高の箱や雑誌を置いて持ち上げます。

送風方法は、扇風機、サーキュレータが便利。夏であればエアコンのドライ機能も有効です。

 

C.最初に試してみたい対策の組み合わせ方

「(できれば羊毛の)ベッドパッド」を最初に導入し、あとは、マットレス底面を乾燥させる習慣を付けて、様子を見るのが最も快適かと思います。

とはいえ、「気付いたら、底面が結露でカビいた」とは、なりたくありませんので、最初から並行して「断熱シート」を敷いておくことをおすすめします。

断熱シートは100均のものでも問題ないと思います。底面乾燥の時に風になびいて少し邪魔になりますが、そこだけ我慢しましょう。

 

▼そうはいっても、カビの予防策が追い付かない住環境があります。

マットレス直置きを諦めた方がよいのはこんな住環境

上で出てきた湿気の要因は「寝汗」だけですが、他にも部屋自体の湿度が高いケースがあります。

その場合は、残念ですが最初から「マットレス直置き」を諦めた方が良いでしょう。

例えば、周辺が湿地である、住んでいるのが新築である、角部屋である、加湿器を多用している…といった場合が考えられます。

「既にカビが繁殖している場所が、同じ室内にある」といったケースも同じくです。

 

カビ予防のために「すのこを敷く」ことは敢えておすすめしません

結論、すのこを敷くくらいなら、いっそのこと(後述のように)他のベッドフレームや脚付きマットレスを使った方がいいと思います。

マットレスの下にすのこだけを敷いた「マットレス直置きもどき」は見た目もイマイチですし、何より「すのこ」の狭いすき間にホコリをため込んでしまいます

確かに、こまめに掃除すればいいとは思いますが、ここで次の二つを比べてみてください。

例えば、「マットレスとすのこを取り外して掃除機を掛ける」のと、「マットレスを10~15㎝だけ浮かして乾燥させる」のと、どちらが習慣づけやすいでしょうか。

 

▼とはいえ、マットレス底面を乾燥させるのも億劫な人もいらっしゃいます。そんな人向けに、「マットレス直置き」に求める目的に近い代替策をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「マットレス直置き」に求めていた目的別に代替策となるベッドをご紹介

『目的1)「シンプル」「低い目線」がおしゃれ』という人向け

代替ベッド1)高さも寝心地も選べるシンプルな脚付きマットレスがおすすめです。

▼脚付きマットレス 【一体型】

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ヘッドボードが無くてコンパクト。

脚の長さは別売りの脚で変更可能。 腰掛けやすい高さや、収納しやすい高さに調整できます。

そして、ベッドの側面は四方ともふかふかなのもいいですよね。

▲『脚付きマットレスベッド』を楽天で見てみる

 

『目的2)一緒に寝る子供やペットの安全対策として』という人向け

代替ベッド2)マットレス上乗せタイプのフロアベッドがおすすめです。

▼連結して家族が一緒に寝られるすのこフロアベッド

上乗せタイプフロアベッドはこちら ≫

最も背の低いベッドといえば、ベッドフレームが床にべったり付いた形のフロアベッド

ただ、一般的なフロアベッドだとフレームの内側にマットレスを落とし込むため、マットレスの裏側が窮屈、周囲のすき間にホコリがたまりやすい、そして、マットレスを持ち上げにくく、衛生を保つのが大変です。

そこで、マットレス上乗せタイプ。 すのこの床板の下には空間があり、マットレスを少しずらしたり浮かせるだけで簡単に通気性を確保

また、足を挟む危険が少ない点や、シーツの取り替えがラクなの点もメリットですよ。

▲上乗せタイプフロアベッドを見てみる

 

『目的3)ロフトなど天井が低い部屋で使いたい』人向け

代替ベッド3)超ローボードベッドがおすすめです。

▼最低床板は8㎝!ウォールナット調ボードベッド


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『目的4)ベッドフレームの耐荷重を気にしなくていい』ことが大切な人向け

代替ベッド4)破格の耐荷重で高さが変えられるベッドがおすすめです。

▼耐荷重600㎏天然パイン材すのこの頑丈ベッド


▲『ishuruto イシュルト』を楽天で見てみる

『目的5)ベッドフレームを買わなくて済むので安上がり』という人向け

代替ベッド5)部材が少なくてシンプルな低価格ベッドがおすすめです。

▼高さ調整ができる天然パイン材の快適ベッド


▲『nothuco ノツコ』を楽天で見てみる

まとめ

マットレスを直置きにするのに、カビ予防のためにすのこを敷いてしまうと、おしゃれさが半減するだけでなく、ホコリ除去のお手入れが負担になりかねません。

すのこ以外のカビ予防策を、カビ繁殖の要因に沿ってご紹介しました。 効果があって、なおかつ時間的・金銭的に負担がかからないものをぜひ選んでみてください。

お手入れの点では、マットレスの底面の換気・乾燥が一つのポイントになります。 手間は多いわけではないものの、もし、ついつい後回しにしがちになりそうであれば、別の方法を。

例えば、当初の目的と大きく外れない範囲で、ベッドフレームを使うことも一つの選択です。 上でご紹介したおすすめ5選もあわせてぜひ参考にしてみてください。

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