寝るときだけ二つが横に並び、普段は上下に重ねることのできる省スペース家具「親子ベッド」。
親子ベッドの良し悪しを比較したい人だけでなく、特徴の似た他のベッド形状と比較したい場合に、一番気になるのは親子ベッドのデメリットではないでしょうか。
確かにデメリットはあります。
この記事では親子ベッドのコト(特徴・弱み・強み)を他のベッド形状と比較しながらご紹介しています。是非、購入前に参考にしてください。
親子ベッドの特徴
親子ベッドは、少し脚の長めのベッドの下に、もう一つ小さめのベッドが収納できるものを指します。上段を「親ベッド」、下段を「子ベッド」と見立てて、親子ベッドです。
子ベッドにはキャスターが付いていることが多く、それゆえ「スライドベッド」と呼ばれることも。
さて、この特徴的な親子ベッドのデメリットを紹介するために、まず最初に比較対象を明確にします。
「何に対してどうデメリットなのか」ですね。
比較対象とするベッドフレーム形状は2つ
- 上段下段があるという共通の特徴から、「二段ベッド」と比較しています。
- 昼夜で変形するという共通の特徴から、「折りたたみベッド」とも比較しています。
それでは、分けてみていきます。
デメリット3つ(二段ベッドとの比較)
「親子ベッド」と同様に同じ床面積に2台のベッドを重ねられる「二段ベッド」と比較してデメリットを3つ紹介します。
- 1.寝るときにはベッド二台分の床面積が必要
- 2.親ベッドが大きい(または子ベッドが小さい)
- 3.地震時の家具倒壊から身を守りやすいのは二段ベッドの方
1.寝るときにはベッド二台分の床面積が必要
親子ベッドの場合ベッドを重ねたままでは寝られませんので、夜はベッド2台分の床スペースが必要になります。
そのためまず、狭すぎる部屋では使えません。
親子ベッドを使うには「昼間に使っていても夜は使わないスペース」を作り出す必要があります。
例えば、寝るときには
- 昼間に広げたおもちゃを片づけられる
- 収納扉や引き出し前のスペースは不要
- デスクチェアはデスクの下に仕舞える
といった具合に「ベッドを広げるためのスペースを空けられること」が条件になります。
2.親ベッドが大きい(または子ベッドが小さい)
子ベッドは親ベッドの下に収納されるため、基本的には、親ベッドが子ベッドよりも大きいです。
もし子ベッドが普通のサイズなら、親ベッドは二段ベッドよりも床面積を大きく使ってしまいます。
逆に親ベッドが普通のサイズなら、子ベッドは小さくなるため寝たときの窮屈感(幅や丈)を感じるかもしれません。
ベッドフレームのサイズは、上段・下段とも㎝単位で確認することが大切です。
また、上下で適応するマットレスサイズが異なることがあります。購入時にはぜひご注意ください。
3.地震時の家具倒壊から身を守りやすいのは二段ベッドの方
二段ベッド(※)は高さのあるベッドですので、不安定さは否めません。
ですが、一方で、地震時など「家具が倒壊してきたとき身を守ってくれる」ことに限っては、枠で囲われている二段ベッドが優れているともいわれています。
デメリット(折りたたみベッドとの比較)1つ
「親子ベッド」と同様に昼と夜とで形を変えることでスペースを有効活用できる「折りたたみベッド」と比較してデメリットを1つ紹介します。
4.省スペースの性能は劣ることがある
親子ベッドは2人部屋でベッド2台分の床面積を、起きている間だけは1台分に節約できる省スペースベッド。 同様に起きている間スペースを節約できるベッドとして折りたたみベッドがあります。
折りたたみベッド(※)は「2台とも」折りたたむことができるのに対し、親子ベッドは少なくとも1台分はベッドとスペースを占めつづけます。
また、以下に、親子ベッドのメリットをご紹介しておきます。 デメリットとのバランスを比較するのに参考にしてください。
メリット(二段ベッドとの比較)5つ
二段ベッドと比べたときの親子ベッドのメリットは、次のような5つが挙げられます。
- 1.はしごの昇り降りが心配でない
- 2.ベッドメンテナンスが楽
- 3.昼間の部屋の圧迫感が半減
- 4.上段・下段の温度差が小さい
- 5.一人用としても使える
1.はしごの昇り降りが心配でない
上段ベッドが高い位置にある二段ベッドだと夜中子供が寝ぼけてケガをしないかなどが心配。 親子ベッドなら上段ベッドが低い位置にあるため安心できます。
2.ベッドメンテナンスが楽
布団やマットレスを干したり、シーツや枕カバーを取り替えることは(たとえ親が代わりにやってあげる事とはいえ)、もし上段ベッドが高い位置にあれば、はしごに半分昇っての作業です。
親子ベッドなら、床に立ったままできるので、天井で頭を打ったり、不安定なまま大きなものを持ったり、といった負担がかかりません。
3.昼間の部屋の圧迫感が半減
二段ベッドは昼も夜も同じく二階建てベッドのままですので、部屋の圧迫感を感じます。
親子ベッドであれば、昼間は下段の「子ベッド」が片づけられているため、少し大きめのベッドが一台あるという印象でしかありません。
4.上段・下段の温度差が小さい
上段ベッドが高い位置にあると、特に夏の上段ベッドは寝苦しくなりますし、また、エアコンの向きによっては寒すぎる事にもなりかねません。
その点、親子ベッドであれば温度管理がしやすいですね。
5.一人用としても使える
今は「兄弟(や親子)で寝ている」という方も、将来的には事情が変わることも多いでしょう。「上の子が一人部屋に行く」「子供が親とは寝なくなる」など…
「親子ベッド」であれば、例えば「子ベッド」を大容量収納にも使えて便利です。
メリット(折りたたみベッドとの比較)2つ
折りたたみベッドと比べたときの親子ベッドのメリットは、次のような2つが挙げられます。
- 6.厚めのベッド専用マットレスを使える
- 7.寝具やグッズを一緒に収納できる
6.厚めのベッド専用マットレスを使える
「折りたたみベッド」は、折りたたみ方は山折りの二つ折りがほとんどです。
厚めのマットレスを敷いてしまうと、折りたたんだ時にそのマットレスの行き場に困ってしまいますので実質使えません。
「親子ベッド」であれば、ある程度「厚めのマットレス」を入れることができますので、寝る人の好みに合わせてマットレス選びの自由度(※)は格段に高くなります。
※ただし、親ベッドの下に入らないほど厚すぎては元も子もないので一定の上限はあるのですが…
7.寝具やグッズを一緒に収納できる
「折りたたみベッド」は折りたたむとき、掛け布団や枕などの寝具や、目覚まし時計や寝る直前に読む本などのグッズの片付け場所に困ります。
「親子ベッド」であれば、子ベッド上の寝具・グッズ一式をまとめてそのまま親ベッドの下に片づけることができます。
おすすめの親子ベッド
最後におすすめの親子ベッドをご紹介します。
すのこ親子ベッドPanda パンダ
天然木パイン材を使用した低ホルムアルデヒドの安心ベッドです。
子ベッドの柵は、子ベッドを収納として使った時にも目隠しになります。
飽きの来ないシンプルな造りで、コスパが抜群ですよ。
まとめ
親子ベッドとよく比較検討されるのは「二段ベッド」と「折りたたみベッド」。それらと比較したときに親子ベッドのデメリット(メリットも)が浮き彫りになります。
是非、二人で寝るためのベッド選びの参考にしてください。