「セミダブル」と「ダブル」とでは何がどう違うかご存知でしょうか。
どう違うかについては、まずそれが、
「家庭用ベッドのサイズ」を指してなのか
「宿泊施設のルームタイプ」を指してなのか
によって少し変わってきます。
この記事では、
- 「家庭用ベッドのサイズ」におけるセミダブルとダブルの3つの違い
- (反対に)違わない点3つ
- セミダブルやダブルとサイズで迷う3つのおすすめベッド
について詳しくご紹介しています。
「ベッドサイズ」のセミダブルとダブルの違いはズバリ、寝床の幅が『約120㎝』か『約140㎝』か
マットレスの寸法(ベッドフレームではなく)
- シングルは幅が約97㎝×丈が195㎝
- セミダブルは幅が約120㎝×丈が195㎝
- ダブルは幅が約140㎝×丈が195㎝
- クイーンは幅が160~180㎝×丈が195㎝
- …
寸法差によって生じる「セミダブル」と「ダブル」の3つの違い
違い①.幅の差によって部屋でのベッドの印象が違う
ダブルはセミダブルよりマットレス幅が約20㎝、フレーム幅も同様に約20㎝大きい。
そのため、部屋の床を占有する面積が大きくなるだけでなく、その体積差から部屋での圧迫感が高まります。
一方で、ダブルベッドは『横方向への広がり』がありますので、ベッドルームをより優雅で上品なものへと演出してくれます。
違い②.幅の差によって何人用かや、ゆとりや窮屈さが違う
②-1)セミダブルは、一人でゆったり使える、快眠熟睡におすすめサイズ
セミダブルベッドは基本的に一人用です。
二人で寝ることもできなくはありませんが、寝返りが自由に打てなかったり、相手の動きに揺れを感じて眠りが浅くなりがちです。
そのため疲労回復が進まず、日常的に二人で寝ることはおすすめできません。
一人で寝る場合には、左右にそのまま寝返りが打てて窮屈さを感じにくいだけでなく、「ベッドから落ちるかもしれない」という無意識の防御反応が働きにくいので、朝まで深い眠りが妨げられません。
セミダブルは、お一人用としては、快眠・熟睡の点でシングルよりもおすすめです。
②-2)ダブルは、一人では広くて、二人では少し窮屈さを感じる
一般的に、「大人二人用ベッドの標準はクイーンサイズ」と言われます。
ダブルベッドは一人用には広くても、二人で寝るにはやや狭く、窮屈に感じやすいです。
違い③.セミダブル以下のサイズにしかないもの、そして、ダブル以上のサイズにしかない商品ラインナップがある。
ベッドは商品ごとにサイズ展開は異なります。 言い換えると、すべての商品にすべてのサイズがあるわけでは全くありません。
それぞれの商品特性や、消費者ニーズに合わせて設定されているためです。
そのため、もしサイズで絞ってベッドを探していると、「目当てのベッドが見つけられない」「運命的な自分にあったベッドに出会えない」となりかねません。
頭の片隅に置いておいてください。
セミダブル以下にしかないベッドの傾向
- 重心位置の高い「ロフトベッド」や「二段ベッド」
- 省スペースを第一目的とした「折りたたみベッド」
- 小柄の人に選ばれる想定の「ショート丈ベッド」
- ガスシリンダー付きの「跳ね上げ式ベッド」
ダブル以上にしかないベッドの傾向
- 大人二人で使う前提の「上質志向デザインベッド」
セミダブルベッドとダブルベッドの『違わない点』3つ
セミダブルベッドとダブルベッドの違いをより明確にするために、敢えて「違わない点」についてもご紹介することにします。
違わない点①.丈の長さは、幅の広さとは連動しない
マットレスの丈は、セミダブルもダブルも同じ長さ(標準的には195㎝)です。
違わない点②.一人で寝たときの寝返りの打ちやすさは、どちらも充分
マットレスの幅が広ければ広いほど、寝床にゆとりを感じることができるのは間違いありません。
でも、もし一人で寝る場合には、セミダブルとダブルとでは、寝返りのうち易さはあまり変わりません。
というのも、寝返りに必要なベッド幅はセミダブル以上であれば充分だからです。
ベッドの中央に寝たときに、腰を浮かすことなく左右両方向に寝返りが打てます。
違わない点③.大人二人が寝るには、どちらも結構窮屈
ダブルベッドは独身のときにはよくても、例えばその後結婚して夫婦で寝室をともにすると、困ることがあるようです。
二人で寝るには狭く、かといって、将来ベッドをもう一台置きたくなったとき、すでにダブルベッドが大きいため、追加するベッドのサイズに悩むようです。
仕方なくダブルベッドを処分する人も多いそうですので、サイズに迷った時にはそれらの点をお気を付けください。
まとめ
セミダブルとダブルの違いについて、情報を整理してまとめました。
直接的な違いはベッド幅の寸法の差。この寸法差によって生じる違いは、①室内空間への影響と②何人向きかと③商品ラインナップ。
逆に違わないのは、①丈寸と②寝返りのしやさと③二人で寝るには狭いということ。
近い将来の生活の変化や、今の睡眠環境が快適なものになるように考えたとき、どのサイズが合ってるでしょうか。