これから和室にベッドを置こうとする方なら、うまく調和しないなど恰好わるくならないか心配ですよね。
「どんなベッドを選んだらいいか」「リフォームやDIYが必要か」「買い足すものがあるのか」などお悩みではないでしょうか。
この記事では和室にあう基本的要素やベッド選びの基準、お助け小物について書いています。
和室に合う基本的要素
和室には和室独自のインテリアセオリーがあります。
素材、形状・配置、色について簡単にご紹介します。
1.素材
和室に合う素材は、日本古来の自然要素を取り入れることと同じです。
和紙、竹、石材、木材、観葉植物の中で和のものを少しだけ取り入れるのがよさそうです。
ポイントは「上質なものを少しだけ」です。
木材
柱や鴨居、長押など、和室には既に木材(ヒノキ、スギ、ベイスギ、スプルース、ベイツガ、ケヤキなど)が使われているはずですので、無理に木材を足す必要はありません。
例えば演出向けに小さい和ダンスを足したくなるかもしれませんが収納効率も高くないので少し慎重になった方がいいかもしれません。
和紙
和紙は、和紙調のもので充分です。
その方が比較的安いだけでなくメンテナンスが楽ですよ。
和紙(和紙調)は、窓際や照明に活きます。
※窓際でしたら、和紙(調)を使ったロールスクリーンやプリーツスクリーンを取り入れると、水平方向の線によって部屋の統一感が出ておしゃれですよね(同様に木目ブラインドも可)。
観葉植物
観葉植物はベッドの近くに置くことで手軽に和室とベッドを調和させてくれます。
和室には、幹は曲がる樹形、葉は細めや切れ込みが入ったものがおすすめです。
例えば
- リュウビンタイ
- ガジュマル
- サンセベリア(サンスベリア)
- ポリシャス
- シュロチク
当然ですが一体ずつ違うのでガーデンショップなどで一番気に入ったものを選び、選んだグリーンに似合う焼き物の器を選んであげてください。
2.形状・配置
デザインを考えるポイントとしては形状・配置が重要です。
ポイントは2点
- 直線的デザインまたは球形
- 低い位置に高さ抑える
です。
直線的とは基本は直線で統一。
カーブを描く場合はエレガントにならないよう緩やかなものに抑えておくと良いでしょう。
照明は天井に貼りついた形のシーリングライトなら円形よりも四角形が合いやすいですが数(選択の幅)が少ないかもしれません。
ぶら下げ型の照明なら
- 木を使った四角形
- 和紙(調)を使った球型
のものが合います。
蛍光灯がむき出しにはなってないことがポイントになります。
3.色
色は、日本の伝統色に合わせることが基本ですが、前提としてたくさんの色を持ち込まない方がインテリアとしてまとまりが出やすいです。
色を使うのは、カーテン、観葉植物、枕やクッションくらいに抑えるのがよさそうです。
ベッド選びの基準
素材
人工的なスチールやレザー、ファブリックは避け、木製のものを選びましょう。
このとき部屋の内装に使われている木のトーン(明るさ:白系統・黄系統・茶系統)に合わせて選びます。
例えば、黄系統(ナチュラル)ならパイン、茶系統(ダークブラウン)ならウォールナットが合わせやすいでしょう。
※内装が茶系統(ダークブラウン)の場合は部屋をアジアンスタイルにすることも選択肢の一つです。
ベッドは木製ではなく、編み込まれたアバカをヘッドボードに用いたベッドを選びます。
興味を持たれた場合はこちらの記事でデメリットも確認しておいてください。
形状・配置
まずベッドも直線的なものを選びたいため、ここでもスチール製、レザーベッドやファブリックベッドは対象外です。
やはり木製ベッドがおすすめです。
次に、高さを抑えるためには低床のベッドが合います。
低床のベッドとは
- フロアベッド
- ローベッド
- 脚付きマットレス
がこれに当たり、どれも和室でも違和感がないと思います。
但しフロアベッドは、ベッドフレームが4辺とも畳に接地しているため通気性の面で劣ります。
通気性のこと(畳のへこみも)が気になる方はこちらの記事をご参考ください。
また、高さを低く抑えるためには、ヘッドボードの低いものかヘッドレスベッドがおすすめです。
ただそうするとベッドの頭上の宮棚が付きませんので、むしろそれを逆手にとって、代わりに低いナイトテーブルを置きます。
テーブルに、上で触れた観葉植物を置くと和室とベッドをうまくつないでくれますよ。
色
シーツや布団は白系(純白か生成色)が合わせやすいです。
1色または2色の挿し色として、朱色や山吹色、深緑、墨色などの枕やクッションを置くと和モダンな感じになるのでおすすめです。
まとめ
和室にベッドを調和させるためには、まず和室に似合うための基本要素を理解してそれに合ったベッド選びと寝具選びをします。
そして、カーテンやグリーンといった小物で、和とベッドの違和感を間を埋めるのが手軽で近道です。
あまりお金をかけずに出来そうですし自分の好みも反映しやすいですよね。