一人暮らしに使うベッドを選ぶとき、セミダブルを選択肢から外そうかと迷われてはいませんか?
でも、ちょっとお待ちください。
寝床がゆったり寝られるサイズであることは、快適なだけでなく、睡眠の質を上げ、引いては日中の活動の質も上げてくれる大切な要素の一つと言えます。
そして、一人暮らしという環境においても、そのメリットに比べてデメリットが意外と小さく、セミダブルを選んでよかったという感想もよく耳にします。
この記事では、
・一人暮らしにセミダブルをおすすめしたい理由(&例外ケース)
・状況別お悩みポイントに関するおすすめ記事
・一人暮らしのセミダブルライフに、おすすめしたいベッドタイプ
についてご紹介しています。
一人暮らしにセミダブルはNGだ、と諦めてしまう前にぜひ参考にお読みください。
[第1章]一人暮らしにはセミダブルがおすすめ
一人暮らしのベッドサイズは、SS、S、SD、Dの4通り
スペースの限られた一人暮らしの部屋に適した、一人用のベッドサイズといえば、次の4種類。
- SS: セミシングル(約80㎝)
- S: シングル (約100㎝)
- SD: セミダブル(約120㎝)
- D: ダブル (約140㎝)
まず、シングル(S)が標準サイズです。
比較すると、セミシングル(SS)が狭め、反対に、セミダブル(SD)がゆったりめです。
最後に、ダブル(D)。これは一人でも二人でもOKなのですが、実態としては、一人には広すぎ、二人には少し窮屈と言われます。
一人暮らしでも、セミダブルをおすすめしたい理由
一人暮らしでも、セミダブルをおすすめしたいときとは、どんなときか。
一人暮らしに適したベッドサイズを選ぶポイントは、体の大きさや、寝相の良し悪しだけではありません。
宿泊客の有無や頻度、そして、部屋の広さが、選ぶべきベッドサイズを左右します。
推す理由1.ぐっすり熟睡しやすい
セミダブルの広さの主なメリットは、2つあります。
一つは、寝返り左右両方に打ちやすいこと、もう一つは、腕先がベッドから出にくいことです。
まず、落下の危険性が低いため、眠っている間に防衛本能がはたらきにくいことがこの2つ共通の効用です。
また、寝返りのたびに腰を浮かせる必要がなく、そして、腕がうっ血するしにくいこともまた、目が覚めたり、眠りが浅くなる度合いや頻度を減らしてくれます。
このようにセミダブルに一人で寝る場合、横たわって感じる広々とした快適さだけではなく、深い眠りを妨げないという重要なメリットがあることがわかりますね。
推す理由2.急な来客の宿泊に対応しやすい
セミダブルは、基本的にお一人用ですが、二人でも寝られなくはありません。
遊びに来ていた友人や恋人が急に泊まることになっても、セミダブルであれば対応しやすいことがメリットです。
もうひとセット寝具を用意するよりは、簡単に準備ができますよね。
推す理由3.デザイン性の高いベッドが似合う
一人暮らしでベッドを自由に選べるなら、ぜひお気に入りのデザインを選びたいもの。
ベッドフレームは種類が豊富で、形状や機能以外にも、素材や質感などが工夫された、上質でデザイン性の高いベッドがたくさんあります。
そんな格好いいベッドは、特に目線が低くて横に長いものの方が、その良さを発揮してくれます。
きっとセミダブルの方が満足度が高いと思います。
推す理由4.一人暮らしでも6畳あれば、セミダブルでも生活が窮屈にはならない
セミダブルにすると、居住空間を窮屈にしてしまわないか、と心配ではありませんか。
寝室と異なり、1つの部屋でリビングやダイニングも兼ねる一人暮らしでは、たしかに気になりますよね。
そこで、一人暮らし部屋の一例として、上の画像のような6畳レイアウト図を描いてみました。
ソファを置くスペースは無いものの、チェアを兼用にすればデスクとテーブルを両方置くことができそうです。
また、ドアから窓への動線を確保するこのレイアウトだと、もしセミダブルを選んでも、ベッドによる圧迫感は最低限で抑えられるのでおすすめです。
[第2章]一人暮らしにセミダブルを「おすすめできない」2つのケースとは
では、逆に一人暮らしにはおすすめできないときとは?2つのケースをご紹介します。
ケース1.部屋が5畳より狭い
部屋が5畳よりも狭い場合には、基本的にベッドのために使うスペースを最小限に抑えたいところです。
シングル以下を選択される方が無難と言えます。
一方、同じ一人暮らしでも、1LDKで寝室を用意できるのであれば、たとえ3畳でもセミダブルを置くことができます。
>>>参考3畳寝室にベッドは置ける?|配置は一方向&サイズはセミダブルまで
ケース2.来客の宿泊頻度が高くなることが予測できる場合
友人や恋人が遊びに来てそのまま宿泊する生活が、続くようでしたら、セミダブルに二人で寝続けることになりますので、睡眠負債がたまってしまいかねません。
結果、ベッドをもう一台用意したくなった時、自分のベッドがセミダブルだと、追加で置くスペースが取れなくなることも(部屋の広さにもよります)。
もし、そのような予測ができる場合には、あらかじめ最初の1台をシングル以下にされた方が、後で困らないでしょう。
[第3章]状況別お悩みポイントに関する別記事4選
『本当にセミダブルで一人暮らしを始めても大丈夫なのだろうか?』と、何か違和感がある状況ではありませんか。
でも、ひとくちに「一人暮らしのセミダブル」といっても、状況は様々。
たとえば、
- 女性なので、シングルベッドにしておこうか…
- 男性なので、いっその事、ダブルベッドにしようか…
- ほぼセミダブルに決めたけど、本当に後悔しないか…
- 既にセミダブルに決定!次は賃貸選びやレイアウトが心配…
この章では、これらの段階ごとに向けて、別ページに詳しく書いた記事を4つご紹介しています。
段階1.セミダブルは一人暮らしの女性にとってどうだろうか?…シングルベッドと迷っているなら
女性の一人暮らしは「セミダブル」をやめて「シングル」にすべきか?
初めての一人暮らし。
本当はセミダブルがいいんだけど、一人暮らしだしシングルベッドにしておこうかと迷いませんか。
特に女性に多い心配事
- 女性にセミダブルはおかしくはないか
- 小柄でも寝心地の違いは感じられるのか
- お泊り客があるとき役立つのか
- 家具が多いけど無理なく配置できるか
と一人暮らしのセミダブルには、中々踏ん切りがつきにくいですよね。
1.世間体… セミダブルは一人用サイズ。何もおかしくありません。
2.寝心地… 大人であれば熟睡・快眠の差を実感できます。
3.お泊り客… 恋人なら一緒に寝られるギリギリの広さ、ただし連日には不適。
4.レイアウト… 0.3畳弱のスペースをねん出する必要があります。
詳しくは別ページでご紹介しています。
段階2.一人暮らしの男性がもしダブルベッドと迷うなら
一人暮らしも慣れ、少し広めの部屋への引越を機にシングルベッドからサイズアップ。
大柄の男性だけでなく、仕事が忙しく部屋に帰ったら寝るだけ、睡眠環境の充実を優先したいなら、セミダブルか、それとも思い切ってダブルベッドか、迷いませんか。
特別の事情がないなら「セミダブル」をおすすめします。
ダブルベッドのメリットだけでなく、居住スペースへの影響や、環境が変わっても長く使えるか、などについても整理しておくことが必要です。
詳しくは別ページでご紹介しています。
段階3.一人暮らしなのにセミダブルを選択して後悔しないか心配なら
セミダブルにほぼ決めいているんだけども、ベッドは高い買い物だし、頻繁に取り替えの利くものでもありません。買ってから後悔することは避けたいと思っていませんか。
後悔の素となるのは、
- 配置して分かる、動線や明るさ
- 使ってわかる寝心地
- 当てにならない新習慣
- 変わる生活環境、引越、家族構成
といったことではないでしょうか。
また、選ぶベッドタイプによっても影響を受けることも。詳しくは別ページにて。
段階4.セミダブルに決めたときの一人暮らしの最適な部屋の広さは6畳?7畳?
一人暮らしにセミダブルを置くなら6畳?7畳?3つの参考レイアウト
一人暮らしの新生活に使いたいベッドはセミダブル。あとは家具やレイアウトはどうしようか?
とお迷いではありませんか。
部屋が既に決まっている人にとっては「セミダブルで大丈夫か」が、そして、部屋がまだ決まっていない人にとっては「セミダブルに合う部屋の広さ」が気になりますよね。
6畳でもセミダブルのベッドは置けます(ただし譲歩や工夫が必要です)。
「数字」と「レイアウト」の両面から感覚をつかんでいただけるよう、別のページで、情報を整理してご紹介しています。
[第4章]一人暮らしでセミダブルを使う人に「おすすめしたい」5つのベッドタイプとは
一人暮らしでセミダブルを使う人におすすめしたいのは、①跳ね上げ式ベッド、②ロフトベッド、③二段ベッド、④ローベッド、⑤脚付きマットレスの5形状です。
それぞれ、その理由は…
①跳ね上げ式ベッドなら、ベッド下が大容量収納。
収納スペースが少ない一人暮らしの部屋には、ベッド下に大容量収納ができる跳ね上げ式ベッドがおすすめです。
ベッド下が仕切りがなく、収納総量が抜群であるだけでなく、大物・長物・いびつな物も収納可。
セミダブルの収納力は、シングルの約1.2倍。たくさんしまえるので、他の収納家具を1つ減らしトータルで、部屋をすっきりさせましょう。
床板を跳ね上げさせてフタを開閉させる構造ですので、引き出しの様にベッドサイドに予備スペースは必要としません。
おすすめ1.【neo-gransta ネオグランスタ】跳ね上げ式
フラット床板とマットレスが独立したスタンダードな跳ね上げベッド。
部屋の間取りや収納量、寝心地に合わせて、324通りの中から、自分好みのベッドをお選びいただけます。
おすすめ2.【Many-in メニーイン】跳ね上げ式
このベッドが他と違うのは、宮棚の下のデッドスペースを活かして、スライド本棚にしたところ。
部屋の本棚がもう一つ減らせるかもしれません。一人暮らしの学生や読書家におすすめ。
おすすめ3.【begleiter ベグレイター】
日中の外出が多い一人暮らしでは、換気の頻度は下がりがち。
このすのこは、マットレスや布団との接地面積が少ないので、通気性に優れ、季節を問わず、カラッとした寝心地。
また、すのこの下にもう一枚床板があるので、収納エリアへのほこりや湿気の侵入を防ぎます。
おすすめ4.【long-force ロングフォース】
セミダブルだと、シングルよりも重くて広いので、ベランダまで布団を運んで竿に掛けるのに、一苦労しませんか。
そこで、この『ベッド上で干せる山折りすのこ』仕様がおすすめ。梅雨明けを待つ必要もありません。
②ロフトベッドなら、ベッド下は、収納スペースにも居住スペースにも
一人暮らしの狭い部屋でも、ロフトベッドなら空間を立体的に活用できるので、セミダブルにしても昼間の活動スペースを犠牲にせずに済みます。
ただし、重心が高いため、大人でも使える丈夫なものを選ぶ必要があります。
おすすめ5.【Stevia ステビア】
温かみのある天然木パイン材の、階段付きセミダブルロフトベッドです。
一番の特徴は、階段タイプ。
はしごに比べて足場が安定しているのに加えて、手すり付きなので昇り降りの負担が少なくて済みます。
そして、自然と構造が強化されており、揺れにくいのもメリットです。
また、床板は頑丈なLVLすのこを採用しており、通気性も抜群で、耐荷重は100㎏。
おすすめ6.【ORCHID オーキッド】
大柄な人にも安心な、耐荷重120㎏の頑丈セミダブルロフトベッドです。
揺れやきしみ、横揺れを軽減するために、直径50.8㎜の極太パイプの一本柱を使用。
一般的なロフトベッド(直径約38㎜)とは比べ物にならないくらい頑丈な造りです。
加えて、きしみ軽減マットと、補強ワイヤー梁が、揺れきしみ防止に効果的です。
体の大きい学生にもおすすめです。
③二段ベッドなら、高い所で寝るのが苦手な人でも。
意外かもしれませんが、一人暮らしでセミダブルに寝るなら、二段ベッドがおすすめです。
一人暮らしなのに、二段ベッドをおすすめする理由は、まず、上段を収納スペースに活用できる点です。
また、上の段はもちろん寝具としても機能しますから、お泊りの来客が多い人にも有効です。
おすすめ7.【Quam クアム】
ロフトベッドの様に高い所で寝るのが苦手な人に最適。
二段ベッドの下段(セミダブル)に寝ていただけます。
④ローベッド(ボードタイプ)なら、見通しがいいだけでなく、上を歩いて通れる・2人で寝られる。
一人暮らしの狭くて家具の多い部屋では、圧迫感が否めません。
セミダブルにサイズアップすると尚更ですよね。
そこで、背の低いローベッド。 中でも、ベッドの上を歩ける頑丈なボードタイプをおすすめします。
たとえ部屋の動線を塞いでいたとしても、上を歩いて通り抜ける前提で、レイアウトが組めます。
また、耐荷重が高ければ、二人で寝ても揺れやきしみが少なくて安心して寝ることができますよ。
おすすめ8.【T-BOARD ティーボード】
床板は極厚25㎜。桟は極太50㎜。脚は極太50㎜が12本。まさに「頑丈さ」がデザインとしても活きたベッドです。
窓際を横切るように配置したときにも、ベッドの上を歩いてOKなのがうれしい。
また敷布団派なら、更に視界が広がります。
⑤脚付きマットレスなら、座れる高さに調節がしやすい、タッチがソフトでぶつけて安心。
一人暮らしの足元の狭い部屋では、ベッドに足をぶつけないか心配ではありませんか。
そんな人にはベッドの側面のタッチがソフトな、脚付きマットレスがおすすめです。
とはいえ、脚付きマットレスと聞くと、チープなイメージをお持ちではないですか。
セミダブルを選んだのは、熟睡できる環境を作りたかったからのはず。もし寝心地がチープであれば、たしかに残念ですよね。
そこで、寝心地重視の『ポケットコイルの硬さが選べるもの』と『ホテルのようなダブルスプリングのもの』をご紹介します。
おすすめ9.【waza ワザ】
脚付きマットレスに寝心地を求めるなら、このベッドです。
耐圧分散性に優れたポケットコイルスプリングを採用しています。
そして、そのワイヤーの太さまで(3種類から)選ぶことができるのがこの脚付きマットレスです。
おすすめ10.【ホテルデザインダブルクッションベッド】
ダブルクッションのボトムベッドを使うことで、一流ホテルのような贅沢な寝心地が、リーズナブルに実現できます。
コイルスプリングのダブル構造。 下段はボックススプリング、上段はボンネルコイル・ポケットコイルが選べます。
また、ダブルクッションは、体圧分散と通気性の点で、人に対してだけでなくベッドに対してもやさしい構造。 そのため、ベッドの寿命が長いのが特徴です。
もしかしたら少し贅沢な気がしたかもしれませんが、長い目で見たときに大変お得なのです。
[第5章]一人暮らしでセミダブルを使う人に「おすすめできない」2つのベッドタイプとは
前の章とは反対に、おすすめできないベッドタイプが2つあります。
それは、①ソファベッドと、②引き出し式ベッド。
一人暮らしでセミダブルを使う場合には、あまりおすすめできません。
その理由は…
①ソファベッドは、毎日の変形作業だけでなく、枕や掛布団の片づけが面倒
起きている時にはソファ、寝ている時にはベッド、と1台2役が魅力のソファベッド。
でも、形を変えることを前提として、一人暮らしのレイアウトを組んでしまうと危険ですよ。
形を変えるのは毎日のことですから、苦痛に感じるときも出てくるのではないでしょうか。
ソファの時には、枕や掛布団の置き場も、別に用意しなければなりません。
また、将来もし方針変更し、『ソファベッドはソファ専用。寝る専用のベッドを別に購入しよう。』となったとしても、セミダブルのソファは大きいですし、配置に無理が出かねません。
②チェストベッドなど引き出し付きのベッドは、ベッドサイドに引き出し専用スペースが必要
ベッド下のスペースを収納として活かす方法の1つに、引き出しがあります。
でも、ベッド下の引き出しは、一人暮らしには不向きです。
それは、セミダブルを選択した時点で、ベッドサイドは窮屈になる上に、さらに引き出しを引き出すためのスペース、加えて、人が屈むスペースが必要なためです。
まとめ
一人暮らしには、熟睡に大きく貢献してくれるセミダブルが(一部の例外を除けば)最もおすすめです。
そうは言っても、後悔したくないので、慎重になりますよね。
お悩みの状況に応じて[第3章]でおすすめしている記事をぜひ参考にしてみてください。
一人暮らしでセミダブルを使いたい人には、ソファベッドや引き出し式収納ベッドはおすすめしません。
逆におすすめしたいベッド形状は5つ。 それは、跳ね上げ式ベッド、ロフトベッド、二段ベッド、ローボードベッド、脚付きマットレスです。
厳選してご紹介した一人暮らしに適した10商品についても、ぜひ参考にしてみてください。