新しく与える子供部屋。デスクもたんすもベッドも置きたいときに、便利なのが「ロフトベッド」ですよね。
でも、もしデメリットがあるなら、購入前に知っておきたい、と情報をお探しではないでしょうか。
ロフトベッドは個性的なベッドですので、たしかに、いくつものデメリットがあります。
この記事では、実際にうちでも3年以上使ってみて分かった、8つのデメリットを詳しくご紹介しています。
まずは、ロフトベッドの個性的な特徴のおさらい
ロフトベッドは、部屋の空間を上下に分けるベッド形状が特徴的
部屋の空間が床板で上下に分割されてて、上段がベッドスペース、下段が居住スペースです。
床板の高さは、意外と色々選べる
上段と下段の空間バランスに対するニーズは様々。高さも色々あります。
- ロータイプ (床板下約90cm)
- ハイタイプ (床板下約120cm)
- ロフトタイプ(床板下約150cm)
※注)製品により呼び名は異なったり、また、高さが変えられるタイプもあります。
子供部屋ですので学習机を置くご家庭が多いかと思います。
その場合、床板下の高さは120cmだと狭すぎるというのが、使用実感です。
サイズは、シングルがほとんど
「ロフトベッド」は安全を担保するため基本的には一人用として設計されています。
※シングルがほとんどですが、中にはセミダブルもあります。
マットレスを使うなら、薄いタイプがおすすめ
マットレスは別売のモノがほとんどです。
敷布団だけだと底付き感がある場合には、厚さ約5㎝厚の固綿マットレスか、厚くても10㎝程度のものを選ぶことをおすすめします。
もし、それ以上に厚いマットレスを検討される場合には、
- 寝たとき天井が近く窮屈
- 下の居住スペースが窮屈
- ベッドガードが役に立たない
といった問題が起こらないかご確認ください。
ロフトベッドのデメリット8つ
ロフトベッドは、次のような8つのデメリットがあります。
- 快眠・熟睡の邪魔になる事がある
- 都度のはしごの登り降りがボディブロー
- はしごや階段のスペースが必要
- ベッドメンテナンスが大変
- インテリア的におしゃれ度に欠ける
- 宮棚が無いと枕元が散らかる
- 夏暑い
- 設置場所に困る
1.快眠・熟睡の邪魔になる事がある
ベッドに求める最も重要なことは、快眠・熟睡ができること。
ですが、ロフトベッドはその点に弱みがあります。
まず心理的には…
- 天井に圧迫感を感じる
- 落ちないか不安
次に物理的には
- 小さな地震でも揺れが大きい
- 寝返りが窮屈
- 上の階の音が大きく聞こえる
- 常夜灯がまぶしい
- きしみ音が気になる
快眠・熟睡は、健康のために最も大切なことです。 寝る本人が、もし気にされるようであれば、思い切って「ロフトベッド」を見送る方がいい事もありますよ。
2.都度のはしごの登り降りがボディブロー
ロフトベッドは寝床の位置が高いので、約1mを昇り降りするわけですが、それが結構バカになりません。
1.まず、良くも悪くも気軽にゴロンとなれません。
2.寝てしまってから、夜中トイレに行きたい…、掛け布団を下に落としてしまった…、そのたびに億劫になってしまいます。 日々のことですから、はしごの登り降りのストレスがボディブローのようにたまってきます。
3.その他、特別なとき。 たとえば、熱が出て節々が痛い、足の筋肉痛やケガ、そして、トイレの往復が多いとき、は、床に布団を敷いて寝ることで対処しましょう。
ロフトベッドには(はしごでなく)階段付き(※)もあります。
※1)パイプ製階段付きロフトベッド
※2)天然木製階段付きロフトベッド
3.はしごや階段のスペースが必要
見落としがちなのは、はしご(または階段)が室内でとるスペースです。
上から見た間取り図を見る限りは、必要となる床面積自体は大きくはありません。
でも、部屋を立体的に捉えたときに、約1mの長さで空間を分断します。
子供の生活動線を踏まえて、はしごを掛ける位置にも気を配りましょう。
4.ベッドメンテナンスが大変
ベッドメンテナンスとは、布団やマットレスを干したり、シーツや枕カバーを取り替えることです。
これらは、はしごに登っての作業ですので、天井で頭を打ったり、足場が不安定なまま大きなものを持ったり、「ロフトベッドだからこそ」の負担を感じることになります。
そんなときには、高さ調節可能なロフトベッドを選びましょう。
もしハイタイプで問題があれば、ロータイプにチェンジなど。。。不安が減らせますね。
おすすめ例高さが調節できるロフトベッド
5.インテリア的におしゃれ度に欠ける
機能性を追求したベッドですので、おしゃれさは二の次になりがちです。
画像は、スチール製フレームのタイプ。ザ・シンプルですね。
その点、木製フレームだと、簡素さがグッと和らぐことも。
おすすめ例天然木の香りに包まれて眠れる『ヒノキロフトベッド』
6.宮棚が無いと枕元が散らかる
写真のような宮棚がついているものもあります。
目覚まし時計やメガネやスマホなど、床に置くわけにはいきませんので、「ロフトベッド」には標準で宮棚が付いていてもよさそうなものですが、実際はそうでもありません。
実際に使って感じた問題は、宮棚が無いと「いちいち取りに降りるのが面倒なので迷ったらあれもこれもとりあえず上に置いておく」という心理が働いて、結果、枕元が散らかってしまいかねない点です。
代替策としては、ウォールシェルフをおすすめします。
7.夏暑い
温かい空気は上にたまりやすいため、夏の暑さがつらいかもしれません。
またレイアウトによっては、エアコンを付けると逆に寒すぎるということも起こります。
暑さを和らげる方法は、サーキュレータで部屋の空気をかき混ぜることです。 扇風機や、エアコンの送風でも代用できますよ。
8.設置場所に困る
「ロフトベッド」は設置場所に困ることがあります。
窓やドアを塞がないことはもちろん、エアコンの風が直撃しないよう気を付けます。
また、気付きづらいのですが、照明との位置関係によっては部屋が暗くなってしまいますのでこれも注意が必要です。
それとは別に少なくともベッド下のデスクには電気スタンドが必須になります。
ロフトベッドのメリット
念のため、ロフトベッドのメリットも整理しておきます。
- 部屋を立体的に有効活用できる
- ベッド下にツールがビルトインされたものもある
- 地震による家具倒壊から身を守れる
- ダラダラゴロゴロの誘惑を断ち切れる
- 湿気が溜まりにくい
- 冬暖かい
1.部屋を立体的に有効活用できる
子供部屋ですと、学習机、収納ケース、衣装棚、など、部屋の間取りの自由度が増します。
ワンルーム一人暮らしであれば、画像のように、テレビ、テーブル、ソファなどを置くことも。子供が独立しても活用できますね。
2.ベッド下にツールがビルトインされたものもある
ロフトベッドにテーブルや衣装棚など専用の家具があらかじめ付属されているものもあります。
きちんと収まる寸法でありベッドとテイストが合っている家具ですので便利かもしれません。
変わり種では部屋干しグッズというモノもあります。
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3.地震による家具倒壊から身を守れる
冒頭で触れましたように、子供一人で寝させる以上、夜中の地震にはケアが必要です。
また狭い部屋であるがゆえに、もし床に近いところで寝ると家具の谷間に寝ることになり危険です。
その点「ロフトベッド」ですと重い家具の下敷きにならずに済むことが何よりのメリットです。
4.ダラダラゴロゴロの誘惑を断ち切れる
学校で授業を受けて部活動をした後に帰ってきて、いざ勉強するとなると、眠気が襲ってくることがあります。
机のすぐ横にベッドがあるとついゴロンとなって、気付いたら寝てしまう…
寝ると決めて寝るならいいのですが、意に反して寝てしまうのは非効率。
その点「ロフトベッド」の「はしご」がダラダラゴロゴロの誘惑を断ち切ってくれます。
5.湿気が溜まりにくい
「ロフトベッド」は床板の下に空間があるため、湿気がたまりにくいです。
- 木製なら「すのこ」
- スチール製なら「スチールメッシュ」
になっているものがほとんどです。
6.冬暖かい
部屋の中の暖かい空気は上に登って天井付近でたまります。
そのため、冬は、寝床が暖かいことがメリットです。
まとめ
特徴的な形状のロフトベッドには、いくつもデメリットがあります。
自らの体験を通じて分かったロフトベッドのデメリット。細かいモノは省いたつもりですが、それでもたくさん挙げることができました。
買ってから後悔しないために、ぜひ参考になさってください。