「ローベッド」はどんな人に向いているのか、疑問にお思いではないでしょうか。
『寝る専用の部屋がちゃんとあって、更に部屋を広く見せたいオシャレな人だけが使うんじゃないの?』 もしかしたら、こんな風に思われませんか。
確かに間違っていませんが、それだけではありません。 この記事では、ローベッドはどんな人に使っていただきたいかについてご紹介します。
ローベッドの特徴
高さは「低め」
「ベッドフレームの床板の高さ」は、「脚の長さ」+「ベッドフレームの厚さ」から成ります。
ローベッドに多いのは、標準的には20~25㎝程度です。
もしマットレスの厚さが標準的な20㎝だとすると、マットレスも含めた高さは、40~45㎝。
そうすると、腰かけるにも丁度いい高さになります。 もはや、低いベッドというより、普通のベッドといってもいいのかもしれません。
ここで、ローベッドと呼ばれる商品の実寸を調べてみると…
- 「脚の長さ」は5cm~20cm
- 「フレームの厚さ」は3cm~15cm
と様々。 足し合わせると、「ベッドフレームの床板の高さ」は、8~35㎝と、幅があることがわかります。
寝具の種類や厚みとの組み合わせに合わせてベッドを選ぶことができそうです。
- もっと薄い「マットレス」「敷布団」には、もっと高い床板
- もっと厚い「マットレス」のためには、もっと低い床板
- もっと地面の近くで落ち着いた気持ちで寝たければ、もっと低い床板
- ベッドから落ちてももっと安全にしたければ、もっと低い床板
- もっと「部屋の空間」を広く見せたければ、もっと低い床板
など。
通気性がいい
ローベッドは、脚によってベッドが持ち上がっている事はもう一つ効果があります。
それは通気性です。
マットレスや敷布団の下側の面はとても大きな面積です。 この部分がフロアベッドや収納ベッドの場合は、「空間もなく床や板でふさがれている」のに対して、
ローベッドの場合は、「その下に空間があり、かつ、すのこやスチールメッシュなどで仕切られている」ため、通気性に大変優れています。
きっとマットレスを立てかけて干したりする頻度は少なくて済みそうですね。
ホコリ問題あれこれ
ローベッドの場合、ホコリがたまり易く、ホコリをかぶり易くなります。
ローベッドは、
- ベッドの下に空間がある
- 脚が短い
- 寝る位置が低い
このことにより、ベッドの下の空間にはホコリがたまり易くまた掃除がしにくい。 そして、舞ったホコリをかぶり易くなります。
収納が不得意
ローベッドは、収納機能が付いていないだけでなくベッド下のスペース自体が狭いです。
モノを置くとしても、
- ホコリを避けるためにフタのついた箱に入れておくために無駄なスペースが増える。
- ベッド下の高さが狭いので奥の方にモノを置きづらい。
ともに収納効率が悪く、結果、残念ながら小さいものを少量しか収納できません。
ローベッドがおすすめなのはこんなヒト
例1)社会人3年目、1LDKに引っ越しておしゃれな一人暮らし
1LDKならワンルームに比べて収納スペースには困りません。
ベッドを置く部屋は、低いベッドでおしゃれな雰囲気にしたいですよね。
ベッドの高さが低ければ圧迫感を感じにくくなりますので、セミダブルやダブルベッドといった幅のあるものを選んでゆったりと寝ることもできますよ。
また、お掃除ロボットがあると、ベッド下の掃除も万全ですね。
例2)子供が生まれることを見越して2LDKに住む新婚夫婦
二人で始める新生活。まだモノがあふれかえるような状況ではありません。
ベッドとは長い付き合い。 将来、赤ちゃんが生まれてきてベビーベッドを卒業したら、安全な高さのローベッドで添い寝をしたり、川の字に寝るのもいいですよね。
ローベッドの中から低めのものを選ぶことで、ベッドの幅が広がっても圧迫感を感じにくいというメリットがあります。
- 夫婦二人で、クイーンサイズ。
- 川の字で、キングサイズ。
- または、将来を見越してシングルやセミダブルを連結する。
といったアイデアも膨らみますよね。
例3)湿気の多い住環境に住むヒト
海・湖・河川など湿地に近い家は外からの湿気が多いことが多いです。
また、たとえば外壁の薄いいわゆる賃貸専用タイプのマンションの角部屋ですと、部屋の中との温度差が生まれやすく、結露として内からの湿気が発生しがちです。
すのこのローベッドを使って、ベッド周りの通気性を少しでも良くしたいです。
例4)汗の量がひとよりも多いヒト
同じく、すのこのローベッドを使って、ベッド周りの通気性を少しでも良くしたいです。
例5)マットレスが厚いヒト
人生の4分の1から3分の1は寝ることに時間に使います。 寝心地重視、快眠がパワーの源。という方。
また、普通のマットレスの上に腰痛対策用マットレストッパーを敷くので、結果的にマットレスが分厚くなるという方。
ローベッドですと、床板の高さを極力抑えて座面の高さを使いやすい高さになるようシミュレーションがしやすいですね。
まとめ
ローベッドは使われる部材の量が物理的に少なくて済むため、比較的「安価な」ベッドフレームを選ぶことができます。
そのため、お金の掛け方として2点。
1.生活環境が良く変わる若い独身貴族や若い夫婦にとっては、「一生モノ」のベッドというよりは、今から数年後くらいまでを見越した「今の生活に合うモノ」を選ぶという考え方もできます。
2.寝心地重視のヒトにとっても、ベッドフレームの価格を抑えてその分の予算をマットレスに回すという考え方もありですよね。