すのこベッドに敷布団を敷いて寝たい方は多いのですが、実際、寝心地が心配ではありませんか。
確かに、不快な使用感を我慢して、睡眠の質を下げてしまうことは避けたいところです。
この記事では、寝心地を改善する方法、そして、敷布団を使えるベッドについてご紹介しています。
すのこベッドの寝心地を改善する方法
すのこベッドの寝心地を改善する方法のうち、最も効果的なのは、敷布団をやめて、コイル(スプリング)マットレスを使うことです。
床板が「すのこ」かどうかなんて、関係がなくなるほど改善します。
でも、「ベッドの上に布団を敷いて寝たいからこそ、すのこベッドを選んでいるんじゃないか!」という方もいらっしゃるのでは。
解決する簡単な方法が、2つあります。 一つは、敷布団の下に薄手のマットレスを追加する方法。 もう一つは、敷布団を厚手のものに取り替える方法。 特に後者がおすすめです。
これが結論。 では、詳しくご紹介していきます。
もし、標準的なマットレスを使うなら、すのこベッドだからといって寝心地は何も変わらない
すのこベッドの寝心地は、上に敷く寝具によって大きく異なります。
一般的な厚さのコイルマットレス(約15㎝~)を使えば、すのこによる寝心地への影響はほぼ感じることはないでしょう。
寝心地だけを考えるなら、敷布団より断然マットレスと言えそうです。
最近ではマットレスの種類は多く、反発力や厚さ、素材なども多くから選べますし、体を点で支えるもの・面で支えるもの…と実に豊富にあります。
実は、自分は布団派だとお思いの方でも、お好みの寝心地が意外と見つかるかもしれません。
やっぱり、敷布団を使うなら、ゴツゴツ感があるかもしれないが、湿気を逃がしてくれる「すのこ」がやっぱりありがたい
1.敷布団を使って寝心地が硬く感じるのは、すのこベッドに限ったことではない
ベッドの床板は、文字通り「板」ですから、その上に敷布団だけを敷くと、寝心地が硬く感じやすいものです。 すのこベッドにおいても同じことが言えそうです。
敷布団で寝心地が硬いのは、「床板がすのこだから」というわけではありません。
2.すのこベッド特有なのは、ゴツゴツ感
一方で、すのこに特有な使用感があるとすれば、すのこのすき間(凹凸)によるゴツゴツ感ではないでしょうか。
「すき間の間隔」「木のしなり具合」「布団の厚さ」「寝る人の体形」といった、様々な要素の組み合わせによっては、ゴツゴツ感の感じ方もまた違ってきます。
3.すのこが有効なのは、マットレスよりも敷布団
床板がすのこであることによる主な恩恵は、湿気を逃がしてくれることです。
その恩恵、つまり「床板が『フラット』でなく『すのこ』であるメリット」は、マットレスよりも敷布団の方が得られます。
というのも、マットレスは、敷布団に比べて、自力で湿気対策する力がまさるためです。
マットレスの優位性
- マットレスは敷布団よりも厚く、床との温度差が緩やかで、結露が起こりにくい。
- マットレスは寝返りのたびに側面から呼吸している(※特にスプリングマットレスの場合)
これに対し、湿気対策力に劣る敷布団は、ベッド側で、湿気の逃げ道を作ってあげる必要があり、イコール、すのこの効力が増すのです。
すのこベッドが、敷布団派の人によく選ばれる理由は、これなのかもしれません。
ベッドに布団を敷くなら、二枚重ねよりも、厚手の布団(一枚)が断然使いやすい
寝心地がゴツゴツする場合、パッと最初に思いつくのは、敷布団の下に、「固綿」や「ウレタン」製の薄手のマットレスを敷くことです。 つまり、二枚重ねですね。
でもそれよりも、敷布団自体を「厚手の布団(約10㎝)のもの」に取り替えて、敷布団一枚でお使いになることを、強くおすすめします。
『二枚重ねより厚い一枚』をおすすめする理由は、1つ。
湿気を逃がすのに最も効果的なのは、朝起きたら、ベッドの上で三つ折りにたたむ習慣をつけることです。
ところがもし、二枚重ねだとS字の三つ折りは手間がかかるというのが一番の難点です。
まず、二枚重ねのままだと、摩擦が邪魔して実にたたみづらいです。
また、きれいにたたもうとすると、一旦敷布団を下ろして、一枚ずつを三つ折りにして、再度重ねるという、手間が発生します。 日々行うには向きませんよね。
逆に、敷布団が一枚だと、手軽に、ベッド上でそのまま三つ折りにたたむことができるので、湿気を累積させて放置せずに済みます。 厚い一枚、おすすめです。
すのこベッドには、布団が使えるものと使えないものがある
ところで、すのこベッドの中には、敷布団が向かない製品もあります。
特に格安ベッドの中には、単に、コストカットの手段として、すのこが用いられている場合があります。
例えば、力が一点に集中したときにすのこが割れたり、たわんだりすることがあるので注意が必要です。
『この商品はスプリングマットレスの使用を前提に設計されています。 床板の上に直接乗ったり、薄手のマットレスや布団で使用すると、床板が破損する恐れがあります。』
『敷布団が使えます』と、商品スペック欄(商品説明欄)に明記してあるものをぜひ選ぶようにしてください。
布団が使えるすのこベッドは多種多様。ベッドタイプ別8選。
1.ローベッド【Reister レイスター】
棚・コンセント付きデザイン、すのこ床板のローベッド。
2.フロアベッド【Elvin エルヴィン】
ナチュラル ヴィンテージデザインOSB。すのこ床板のフロアベッド。
3.チェストベッド【Salvato サルバト】
日本製 棚・コンセント付き大容量収納。すのこ床板のチェストベッド。
4.通気する跳ね上げベッド【Prostor プロストル】
通気性抜群の棚コンセント付大容量収納。すのこ床板の跳ね上げベッド。
5.干せる跳ね上げベッド【Long force ロングフォルス】
1台で3役使える国産頑丈大容量収納ベッド。すのこ床板の跳ね上げベッド。
6.天然桐すのこ折りたたみベッド『RONTAN ロンタン』
調湿力のある天然の桐材ですから一年中サラッとした使用感です。
桐の特徴として、カビ・ダニの繁殖を防ぎ、かつ、軽量で持ち運びが楽々。
布団を乗せたまま折りたためるので、ぜひ室内の陽の当たる場所に動かして、天日干しください。
7.畳ベッド【花水木 ハナミズキ】
小上がりにもなる日本製モダンデザイン収納ベッド。すのこ床板の畳ベッド。
8.シンプル天然木ベッド【BOSQUE ボスケ】
高さ調節できる純国産檜&杉。すのこ床板のシンプル天然木ベッド。
まとめ
すのこベッドの上に、一般的なマットレスで寝る場合には気にならないゴツゴツ感も、敷布団だと感じるかもしれません。
そんなときには、二枚敷きにするよりも厚手のものに取り換える方が、こまめにベッド上で折りたたむことができ、通気性を確保できるのでおすすめです。
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