まだベッドを選び始めたばかりだと、「ローベッド」というキーワードは初めて耳にするかもしれません。
”ローベッドのメリット(利点)がピンとこない…”
”デメリット(欠点)が、潜んでいて買ってから後悔することはないだろうか…”
と、困ってはいらっしゃらないでしょうか。
そこで、この記事では、ローベッドのメリット計17個とデメリット計9個を、他のベッド形状と比較しながらご紹介しています。
ローベッドのメリット・デメリットとは、何に対してメリット・デメリットなのか
メリットやデメリットを挙げるときには、どんな商品も『何と比べてメリット(デメリット)なのか』が大切ですよね。
ローベッドには、似た特徴のベッドタイプもあるため、メリットとデメリットが混在しやすくなる傾向があります。
必要な箇所だけ選んでお読みいただけるよう、まず最初に、比較対象の整理をしておきますね。
①比較対象の整理
ローベッドは文字通り、ロー(低い)ベッドですが、ローベッド以外にも低いベッドがあります。
それは例えば、フロアベッド然り、脚付きマットレス然りです。
ローベッドにはまず、これら同様に低いベッド同士で比較したときのメリット、デメリットがあります。
一方で、これら低いベッドとは異なるベッドタイプもたくさんあります。
たとえば、ロフトベッドや二段ベッド、他には、収納付きベッドもそうですね。
ローベッドには更に、これら低くはないベッドと比較したときのメリット、デメリットがあるのです。
②まとめると…
A.『寝床の位置が低くはないベッド全般』との比較
B.『フロアベッド』との比較
C.『脚付きマットレス』との比較
A.『寝床の位置が低くはないベッド全般』と比較したローベッドの6つのメリットと3つのデメリット
寝床の位置が低くはないベッド全般と比較したメリットは、言い換えると、寝床の位置が低いがゆえのメリットです。
①ローベッドのメリット(寝床の位置が低くはないベッド全般との比較)
- インテリアデザインとして素敵
- 厚いマットレスを使っても寝床(座面)が高すぎない
- 小さい子供を寝かせるのに低い方が安心
- 大人も落ち着いてぐっすり眠れる
- 夏涼しい
- 比較的安価
②ローベッドのデメリット(寝床の位置が低くはないベッド全般との比較)
- ベッド下のホコリが掃除しにくい
- 収納スペースがとりにくい
- ベッドパーツや寝具の組合せによっては寝床が低すぎて起き上がりにくい
B①.『フロアベッド』と比較したローベッドのメリット8つ
ローベッドは、「フレーム付きの低いベッド」という共通の特徴から、「フロアベッド」とよく比較検討されるます。
- ホコリをかぶりにくい
- 寝床(座面)の高さがひくくなりすぎない
- ベッドの低さと収納を両立させられる可能性がある
- ベッドの下の掃除がしやすい
- マットレスを別で買ったり他から流用したりが自由
- マットレスとベッドフレームの間に脚を挟む危険がない
- シーツを取り換えたり、マットレスを干すのが楽
- 通気性が高い
※)利点5~8については、フロアベッドの中でも最も多い「マットレス落し込みタイプ」に限った比較になります。
メリット1.ホコリをかぶりいくい
一般的に、床からの高さが30㎝までの範囲は、ホコリが舞いやすい環境です。
ローベッドであれば高さにバリエーションがあるため、低すぎないものが選びやすくなります。
また、中には、床板の高さや脚の長さを調整できるものもあります。
メリット2.寝床(座面)の高さが低くなりすぎない
上と同様にローベッドであれば高さにバリエーションがあるため、低すぎないものが選びやすくなります。
また、中には、床板の高さや脚の長さを調整できるものもあります。
メリット3.ベッドの低さと収納を両立させられる可能性がある
低床タイプのベッドは総じてベッド下が狭いため、基本的には収納に不向きです。
上と同様にローベッドであれば高さにバリエーションがあるため、収納ケースの高さに合わせて選びやすくなります。
また、中には、床板の高さや脚の長さを調整できるものもあります。
メリット4.ベッドの下の掃除がしやすい
フロアベッドの場合は、マットレスを外して床板を外して掃除する必要があるのに対し、ローベッドであれば脚と脚の間から、フローリングモップやお掃除ロボを使った日々の掃除がしやすくなります。
メリット5.マットレスを別で買ったり他から流用したりが自由
落し込みタイプのフロアベッドは、ベッドフレームの内寸とマットレスの外寸がピッタリであることが重要です。
特に、マットレスの方が少しでも大きいと入らなくて使えないため、ベッドフレームと別に用意するときには注意が必要です。
その点、ローベッドであれば、マットレスの大きさが比較的自由になります。
メリット6.マットレスとベッドフレームの間に脚を挟む危険がない
落し込みタイプのフロアベッドは、マットレスの側面にベッドフレームがあるため、すき間に脚を挟む危険があります。
特に、ベッドフレームの内寸よりもマットレスが小さすぎる場合や、脚の小さい子供がいるご家庭では注意が必要です。
その点、ローベッドであれば、縦方向のすき間がありませんので安心安全です。
メリット7.シーツを取り換えたり、マットレスを干すのが楽
シーツはマットレスを上から包むように取り付けます。 落し込みタイプのフロアベッドに比べるとローベッドの方が取り替えが格段に楽です。
また、どのベッドでもマットレスを干すおすすめのやり方としては、ベッドの上で四隅を少し浮かしてマットレスの底面に空気の流れを作ります。 これも、ローベッドの方が格段に楽にできます。
メリット8.通気性が高い
落し込みタイプのフロアベッドは、通気性が最も通気性の低いベッドの一つです。
というのも、マットレス下の空間が極めて狭いのと、もう一つ、マットレスの側面の下半分がベッドフレームに覆われているためです。
ローベッドであれば、マットレス下の空間が広く、またマットレスの側面も開放されているため、通気性が比較的高くなります。
(番外編)ローベッドにより近いライバルは「上乗せタイプのフロアベッド」
フロアベッドの中には、落し込みタイプのデメリットを無くした「マットレス上乗せタイプ(※)」のものもあります。
上に触れた5.6.7.について特にローベッドに劣りません。 そのため、特にローベッドと比較検討するのにおすすめです。
B②『フロアベッド』と比較したローベッドのデメリット4つ
寝床の位置が低くはないベッド全般と比較したメリットは、言い換えると、寝床の位置が低いがゆえのメリットです。
- インテリアデザインとして目線の低さが物足りない
- 小さい子供の落下によるケガ防止の面でフロアベッドに劣る
- ホコリがベッド下に入り込みやすい
- フロアベッドほどは低価格帯ではない
デメリット1.インテリアデザインとして目線の低さが物足りない
ローベッドは目線が低く空間にゆとりがあるベッドですが、一般的にはフロアベッドの方が更に目線が低くなりスッキリします。
低くないベッドに比べるとメリットでも、フロアベッドと比較している人にとってはデメリットと言えます。
デメリット2.小さい子供の落下によるケガ防止の面でフロアベッドに劣る
同様に、ローベッドは寝床(座面)が低く、転落によるケガを防ぎやすいベッドですが、一般的にはフロアベッドの方が更に寝床(座面)が低くなり安全です。
こちらも、低くないベッドに比べるとメリットでも、フロアベッドと比較している人にとってはデメリットになると言えます。
デメリット3.ホコリがベッド下に入り込みやすい
フロアベッドであれば、ベッド下の空間が側面から隠れているため、ホコリが入りにくい構造と言えます。
対して、ローベッドは脚付きのため、ホコリがベッド下に入り込みやすいことが、デメリットです。
因みに、最も簡単な解決方法は、ベッド下へ毎日数分間、風を送り込むことです。
ホコリも湿気も溜まりませんよ。
デメリット4.フロアベッドほどは低価格帯ではない
フロアベッドは、画像のように、フレームが体重やマットレスを支える必要のないものがほとんど。 単に使われる部材が少ないだけでなく、コストがカットしやすい構造です。
ローベッドは寝床を床から浮かせる必要がありますので、構造設計がしっかりしており、自然と部材も多くなりがちです。
結果、ローベッドは、フロアベッドほどには、格安ベッドを見つけづらいのが実状です。
C①.『脚付きマットレス』と比較したローベッドのメリット3つ
ローベッドは、「脚のある低いベッド」という共通の特徴から、「脚付きマットレス」とよく比較されます。
- 敷布団という選択ができる
- マットレス派ならベッドガードの取り付けが簡単
- ヘッドボード付きという選択ができる
メリット1.敷布団という選択ができる
脚付きマットレスがマットレスを前提にしているのに対し、ローベッドであれば、床板の上に敷布団を敷けるタイプのものが数多くあります。
敷布団派でありながら、寝ているときのホコリを避けることができますね。
メリット2.マットレス派ならベッドガードの取り付けが簡単
ベッドガードは、転落防止だけでなく、掛け布団のズレ落ちを防ぎ、寝冷えの心配からも開放される便利グッズ。
脚付きマットレスの場合、挟む場所がないため、工具を用いてDIYで取り付ける必要があります。
ローベッドであれば、ベッドガードの取り付け・取り外しが簡単です。
メリット3.ヘッドボード付きという選択ができる
ヘッドボードはベッドの顔。
例えば、レザーやアバカなどのおしゃれなもの、クッション性があり寄り掛かれる実用的なもの、寝る直前まで使う小物が置ける宮棚付きのもの、など、そのバリエーションは豊富です。
脚付きマットレスは基本的にヘッドボードが付かないタイプなのに対し、ローベッドであれば様々な選択が楽しめます。
C②.『脚付きマットレス』と比較したローベッドのデメリット2つ
- 脚付きマットレスほど、軽くて動かしやすくはない
- 脚付きマットレスほどは、低価格帯ではない
デメリット1.脚付きマットレスほど軽くて動かしやすくはない
上の画像の様に、脚付きマットレスはフレームが簡素で軽く、またマットレスがベッド本体と一体になっていて移動がさせやすいという特徴があります。
引越だけでなく、部屋の移動、そして何より日々の掃除が楽になります。
対して、ローベッドは、まずヘッドボード付きのものは重いですし、またマットレスを動かしたあとフレームを動かすというひと手間が発生する点がデメリットです。
デメリット2.脚付きマットレスほどは低価格帯ではない
脚付きマットレスは、構造が極めて簡素なため、コスト控えめな傾向にあります。
もちろん一概には言えませんが、ローベッドは、脚付きマットレスよりは、比較的少し価格帯がアップします。
おすすめの天然木ローベッド3選
最後におすすめのローベッドを3つご紹介します。
3つとも、高級感あふれる温かみのある天然木ベッドです。安価なシート張りとは異なり、テカリがなく木質感があるマットな仕上がり。
ベッドルームを上質な空間に演出してくれますよ。
①天然木【宮付き】すのこローベッド『Secta』(ウォールナット材/アルダー材)
デザイン性が高いシンプルなヘッドボードの上には、約10㎝幅の棚があります。
コンセントも付いていてスマホの充電にも便利です。
樹種はウォールナット材とアルダー材から選べます。
②天然木ウォールナット材【宮付き】すのこローベッド『Berg』(高さ2段階調整可)
床板の高さ2段階調整でき、マットレスの厚さに合わせられます。
ウォールナット材のヘッドボードには、ライトが内蔵されており、機能性とデザインを両立させています。
ヘッドボードの上面と側面に棚があり枕元の収納力に優れています。
寝る直前まで本を読む人には便利ですよ。
③天然木ウォールナット材【ヘッドボード】すのこローベッド『Lude』(高さ2段階調整可)
こちらも高さ2段階調整可能なウォールナット材のベッドです。
ヘッドボードは、収納がなく、ベッドをコンパクトに収めたい人や、物は頭上ではなくナイトテーブルに置きたいという人に向いています。
まとめ
ローベッドは、初めて聞いた人にとっては、どこがどう良いのか悪いのかがわかりにくいベッドです。
寝床が位置が低いことが由来のメリットとデメリット、そして同様に低い「フロアベッド」「脚付きマットレス」と比較したメリットとデメリットを、分けて整理してみてきました。
ローベッド目線で全体像が捉えられると幸いです。
比較検討中のベッドタイプと照らし合わせて、部分的にでもぜひ参考にしてみてください。